使い方と選び方やさしい解説

シャンプーとリンスをやさしく解説!トリートメントとの違いとは?

あるコスメオタク・2026.09.22・更新 2026.10.21・選び方ガイド

お店にリンス、コンディショナー、トリートメントが並んでいると、何が違うのか、どれを使えばいいのか迷いますよね。

結論から言うと、表示のルールではトリートメントとコンディショナーは同じ仲間で、中身の違いは主に油分の量です。どれを選ぶかより大事なのは、濡れて弱くなった髪をこすらずに洗い、早く乾かすことです。まずは名前の違いから見ていきましょう。

表示のルールでは、トリートメントとコンディショナーは同じ仲間

化粧品の公正競争規約という表示のルールでは、トリートメントとコンディショナーは同じ「養毛料」の仲間です。規約の施行規則の別表1で、「ヘアトリートメント」と「ヘアコンディショナー」が同じ行に並んでいて、どちらも「養毛料」の代わりに使える名前という扱いだからです。

ヘアパックも養毛料に入ります。いっぽう、「ヘアリンス」だけは独立した種類の名前です。「シャンプー」も、それ自体は種類の名前ではなく、種類の名前は「洗髪料」で、シャンプーはその代わりに使える名前です。カラートリートメントやカラーコンディショナーは別枠で、「毛髪着色料」に分類されています。

名前が違っても、トリートメントとコンディショナーはルールの上では同じ仲間と覚えておけば十分です。

中身の違いは、主に油分の量

リンス、トリートメント、コンディショナーの中身の違いは、主に油分の量です。リンスがもっとも少なく、トリートメント、コンディショナーの順に多くなるとされています。

使い方にも違いがあり、リンスは洗い流すものが多い一方、コンディショナーには洗い流さずにつけたままにするタイプも多くあります。ヘアトリートメントと呼ばれるものは、油分や保湿剤の種類と量を調整して、ふつうのリンスより髪を整えやすくしたものです。ただし、これは化粧品の技術者向けの整理で、法令上の区分ではありません。

なお、シャンプーは、髪と頭皮の汚れを落とし、ふけやかゆみをおさえて清潔に保つための洗浄用の化粧品です。汚れを落とす成分には、主にマイナスの電気を帯びるタイプや両性タイプの界面活性剤が使われます。

ルールでは同じ仲間、中身では油分に差がある、という2つの見方で読むとすっきりします。

濡れた髪は弱いので、こすらずに洗う

シャンプーのときは、髪をこすらないことが大切です。髪は水分を含んでかなりふくらみ、いつもより弱くなっているからです。

髪は、中心の毛髄質、それを取り巻く毛皮質、そして外側の毛小皮、つまりキューティクルの3層でできています。

髪は、外側のキューティクルが内側の毛皮質を取り巻いて守る3層でできています。

キューティクル 外側でうろこ状に重なる 毛皮質 髪の大部分をしめる 毛髄質 髪の中心

キューティクルは、根元から毛先に向かってうろこのように重なり、内側の毛皮質を取り巻いて守っています。健康な髪では1本あたり6〜8枚が密着して重なっていて、髪にしめる割合はキューティクルが10〜15%、毛皮質が85〜90%です。キューティクルが2枚以下になると、枝毛や切れ毛が起きやすくなります。日本人の髪は約10万本あり、太さは0.05〜0.15mm、伸びる速さは1日あたり0.3〜0.4mmです。

この髪は、濡れると弱くなります。髪を引っ張ったときの強さは、乾いているときが140〜150gなのに対して、濡れると90〜100gまで落ち、およそ3分の2になります。

棒の長さは、髪を引っ張ったときの強さです。

乾いた髪 140〜150g 濡れた髪 90〜100g

そのうえ、髪どうしをこすり合わせて洗うと、キューティクルが少しずつはがれていきます。濡れた髪は、泡でやさしく包むように洗うのが基本です。

たたいて拭いて、低温で早く乾かす

自然乾燥のほうが髪にやさしそう、と思う人は多いと思います。でも、髪にやさしいのは、早く乾かすほうです。濡れていると髪はからみやすく傷みやすいので、すばやく乾かして、摩擦による傷みを防ぐのが目的です。

濡れた髪は、こすらず、たたいて拭き、低温で早く乾かします。

泡で
こすらず洗う
タオルで
たたいて拭く
低温で
早く乾かす

タオルは、こすり合わせるように拭くとキューティクルがはがれ落ちてしまうので、軽くたたくように拭きます。濡れた髪にブラシを使うのも、傷みのもとになるため勧められていません。ドライヤーは50℃以下の低温で、手ぐしを入れながら乾かします。80℃以上の熱に日常的にさらすと、髪の中のタンパク質が壊れてしまうからです。

つまり答えは、「たたいて拭き、低温で早く乾かす」です。

傷んだ髪は元に戻らないので、これ以上傷めない

頭皮から外に出ている髪の傷みは、基本的に元に戻りません。外に出ている部分の髪は死んだ細胞の集まりで、自分で直す力がないため、一度加わった傷みはずっと残るからです。

化粧品で書ける効能も、「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」「クシどおりをよくする」のような範囲です。薬用シャンプーの効能は「ふけ・かゆみを防ぐ」「毛髪・頭皮を清浄にする」などで、髪を生やす「育毛」や「発毛」は、育毛剤の効能です。

だから、ケアの目的はこれ以上傷めないことになります。

「ノンシリコン」かどうかだけで、良し悪しは決まらない

シリコーンが入っていないこと自体が、良し悪しを決めるわけではありません。シリコーンは、髪の傷みのもとになる摩擦を減らすために入っている成分だからです。

シリコーンは、シャンプーやリンス、コンディショナー、整髪剤などに油性の原料として広く使われています。髪どうしや、髪とブラシの摩擦を減らし、静電気がたまるのを防ぎます。シリコーン樹脂は肌への刺激性がなく、水をはじく性質にすぐれているとされています。

化粧品の表示ルールにも、成分が入っていないことを理由に安全であるかのように書いたり、ほかの会社の商品をけなすように書いたりしてはいけない、という考え方があります。「ノンシリコン」は、入っていないという情報の一つとして読みましょう。

まとめ

髪は、一度傷むと自分では元に戻りません。だからこそ、こすらない・早く乾かすという毎日のひと手間が大切です。

よくある質問

濡れた髪が傷みやすいのはなぜ?

水を含んでふくらみ、弱くなっているからです。引っ張り強さは乾いた髪の140〜150gに対し、濡れると90〜100gで、およそ3分の2になります。髪どうしをこすり合わせて洗うと、キューティクルが少しずつはがれます。

自然乾燥とドライヤー、どちらが髪にやさしい?

早く乾かすほうがやさしいと考えられています。濡れている時間が長いほど、からみやすく傷みやすいからです。タオルは軽くたたくように拭き、ドライヤーは50℃以下の低温で手ぐしを入れながら乾かします。

傷んだ髪はトリートメントで元に戻る?

基本的に元に戻りません。頭皮から外に出ている髪は死んだ細胞の集まりで、自分で直す力がないためです。ケアの目的は、これ以上傷めないことになります。

ノンシリコンのシャンプーのほうが髪にいい?

入っていないことだけで良し悪しは決まりません。シリコーンは、髪どうしやブラシとの摩擦を減らし、静電気を防ぐために入っている成分です。

トリートメントとコンディショナーは別のもの?

表示のルールでは同じ「養毛料」の仲間です。中身の違いは主に油分の量で、リンス、トリートメント、コンディショナーの順に多くなるとされています。

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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