商品とブランドやさしい解説

ミノンの成分を解説|アミノモイストの9種のアミノ酸と化粧品・医薬部外品の表示の違い

あるコスメオタク・2026.10.06・成分解説

ミノンの化粧水や乳液にはアミノ酸と大きく書かれていますが、裏の成分表を見ると、そのアミノ酸はどこに、どんな名前で書かれているのでしょうか。

化粧水や乳液では、バリンからアルギニンまでの9種類のアミノ酸が、成分表の中ほどにいつも同じ並びで続けて書かれています。ただ、ミノンには医薬部外品と書かれた商品もあり、そちらは同じアミノ酸でも名前の書き方が変わるうえ、並び順から量を読むことはできません。

ミノンの商品は化粧品と医薬部外品に分かれ、成分表の書き方の決まりが違います。

ミノンの商品は、化粧品と医薬部外品の2つに分かれる 化粧品 モイストチャージ ローション Ⅰ・Ⅱ モイストチャージ ミルク モイストミルキィ クレンジング ジェントルウォッシュ ホイップ ブライトアップベース UV 全成分を、配合量の多い順に 1%以下は順不同 医薬部外品 エイジングケア デイクリームUV ブライトニング モイストエッセンス 薬用アクネケア ローション ミノン全身シャンプー しっとり・さらっと ミノンUVマイルドミルク 有効成分 + その他の成分 その他の成分の順は企業の判断 下の枠は、成分表の書き方の決まり。公式商品ページの成分欄による(2026年10月6日)

ミノンは、1973年の固形石けんから始まった第一三共ヘルスケアのブランド

ミノンは、第一三共ヘルスケアのスキンケアのブランドです。原点は1973年に発売された固形石けんで、1977年にはその石けんから続くアミノ酸系の洗浄成分を使ったボディケアシリーズが生まれ、2009年には敏感肌や乾燥肌に向けた顔用のシリーズとしてミノン アミノモイストが誕生しました。2017年には、ミノン全身シャンプーの泡タイプと薬用の保湿入浴剤が加わっています。

アミノモイストには洗顔、乾燥、混合肌、エイジングケアなどのラインがあり、化粧品の商品と医薬部外品の商品が混ざっています。ブランドは低刺激性の処方をうたっていますが、すべての人にアレルギーや皮膚刺激が起こらないわけではないことも、あわせて注記しています。この記事では、2026年10月6日時点の公式商品ページの成分欄をもとに、アミノ酸がどこにあるかと、化粧品と医薬部外品で成分表の読み方がどう違うかを見ていきます。

9種のアミノ酸は、化粧品の成分表でバリンからアルギニンまで続けて並ぶ

アミノモイストの化粧品の成分表では、バリン、トレオニン、セリン、ロイシン、プロリン、ヒスチジン、グリシン、アラニン、アルギニンの9種類が、どの商品でもこの順番のまま続けて書かれています。これがブランドの言う「9種の保潤アミノ酸」で、商品ページの注釈では目的を保湿としています。モイストチャージ ローション Ⅰでは1番目の水のあと、5番目から13番目に並んでいます。

9種のアミノ酸が、化粧品の商品の全成分の何番目から何番目にあるか。

9種のアミノ酸は、全成分の何番目にある? 化粧品の商品 1 5 10 15 20 25 ローション Ⅰ 5〜13番目 ローション Ⅱ 6〜14番目 ミルク 9〜17番目 ジェントルウォッシュ ホイップ 9〜17番目 クレンジング 13〜21番目 ブライトアップベース UV 16〜24番目 9種のアミノ酸 セラミド類似成分 アミノ酸系の洗浄成分 バリンからアルギニンまで、どの商品でも同じ並びで続く 公式商品ページの全成分による順番(2026年10月6日)

並ぶ位置は商品によって違います。モイストチャージ ローション Ⅱでは6番目から14番目、モイストチャージ ミルクとジェントルウォッシュ ホイップでは9番目から17番目、モイストミルキィ クレンジングでは13番目から21番目、化粧下地のブライトアップベース UVでは16番目から24番目です。化粧水から乳液、クレンジング、化粧下地になるにつれて、9種より前に書かれる成分が増えていきます。

9種がいつも同じ並びで続くので、成分表の中で探すのは簡単です。ただし、化粧品の成分表は配合量の多い順に書く決まりですが、1%以下の成分は順不同で書いてよく、どこからが1%以下かは表示されません。そのため、9種のうちどれが多いかや、9種それぞれがどのくらい入っているかは、順番からは読めません。

メーカーの呼び名は、成分表では別の名前で書かれる

アミノモイストの商品ページには、「9種の保潤アミノ酸」のほかにも独自の呼び名がいくつも出てきます。商品ページの注釈では、「アミノ酸系セラミド類似成分」は成分表のラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)のことで、「柔肌クリア成分」はリシンHCl、カルノシン、グルコシルルチンの3つ、「うるおい膜成分」はポリクオタニウム-61とグリセリン、BGを指します。目的はどれも保湿とされていて、ポリクオタニウム-61だけが皮膜保護です。

メーカーの呼び名と、成分表での名前と目的の対応。

メーカーの呼び名は、成分表では何と書かれる? メーカーの呼び名 成分表での名前 目的 9種の保潤アミノ酸 バリン、トレオニン、セリン、ロイシン、プロリン、 ヒスチジン、グリシン、アラニン、アルギニン 保湿 アミノ酸系 セラミド類似成分 ラウロイルグルタミン酸ジ (フィトステリル/オクチルドデシル) 保湿 柔肌クリア成分 リシンHCl、カルノシン、グルコシルルチン 保湿 うるおい膜成分 ポリクオタニウム-61 グリセリン、BG 皮膜保護 保湿 植物性アミノ酸系 洗浄成分 ココイルアラニンNa 洗浄 呼び名の多くは、目的が保湿の成分のまとまり 目的は、商品ページの注釈による。どれも化粧品の商品での成分名

アミノ酸系セラミド類似成分は、名前にグルタミン酸というアミノ酸が入った成分で、セラミドそのものではありません。成分表では、ローション Ⅰで14番目、ローション Ⅱで15番目、ミルクで18番目、クレンジングで22番目と、どれも9種のアミノ酸のすぐ後ろに書かれています。柔肌クリア成分も、名前の印象とは違って、注釈の目的は保湿です。

アミノ酸の名前が付く成分には、洗浄成分もあります。ジェントルウォッシュ ホイップで植物性アミノ酸系洗浄成分と注釈されているのは5番目のココイルアラニンNaで、保湿のための9種のアミノ酸とは役割が違います。アミノ酸と付く成分を、洗う成分、保湿の成分、セラミド類似成分のような油性の成分に分けて見ると、成分表が読みやすくなります。

医薬部外品の商品は、有効成分の欄で効能が決まる

ミノンの医薬部外品の商品は、公式ページの成分欄が有効成分とその他の成分に分けて書かれています。エイジングケア デイクリームUVは、販売名に「シワ改善」と入った医薬部外品で、有効成分はナイアシンアミドとグリチルリチン酸2Kです。シワの改善とあわせて、しみ・そばかすを防ぐことも効能に含まれています。ブライトニング モイストエッセンスの有効成分はアスコルビン酸2-グルコシドとグリチルリチン酸2Kで、商品ページではこのビタミンC誘導体を、「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」有効成分として示しています。

ミノンの医薬部外品の商品と、それぞれの有効成分。

医薬部外品の商品と、有効成分 医薬部外品の商品 有効成分 エイジングケア デイクリームUV ナイアシンアミド グリチルリチン酸2K ブライトニング モイストエッセンス アスコルビン酸2-グルコシド グリチルリチン酸2K 薬用アクネケア ローション ε-アミノカプロン酸 グリチルリチン酸2K 全身シャンプー しっとり アラントイン グリチルリチン酸アンモニウム 全身シャンプー さらっと グリチルリチン酸2K UVマイルドミルク グリチルリチン酸2K グリチルリチン酸2Kは、6つのうち5つの商品で有効成分 公式商品ページの有効成分の表示による(2026年10月6日)

薬用アクネケア ローションの有効成分は、ε-アミノカプロン酸とグリチルリチン酸2Kです。ε-アミノカプロン酸は名前にアミノと入っていますが、9種のアミノ酸とは別に、有効成分の欄に書かれる成分です。ボディケアのシリーズでは、ミノン全身シャンプーのしっとりタイプがアラントインとグリチルリチン酸アンモニウム、さらっとタイプとミノンUVマイルドミルクがグリチルリチン酸2Kを有効成分にしています。

グリチルリチン酸2Kは、ここで挙げた6つのうち5つの商品で有効成分になっています。一方で、化粧品のローション Ⅰにも22番目、ローション Ⅱにも23番目に入っていますが、化粧品では有効成分ではなく、成分のひとつとして並んでいるだけです。同じ成分名でも、国が認めた効能と結びつくのは、医薬部外品の有効成分の欄にあるときだけです。

医薬部外品では「L-バリン」と書かれ、その他の成分の順は企業の判断

同じ種類のアミノ酸でも、医薬部外品の成分表では名前が変わります。化粧品でバリンやロイシンと書かれるアミノ酸は、デイクリームUVのその他の成分ではL-バリン、L-ロイシンと書かれ、リシンもL-リシン塩酸塩という名前です。グリセリンも、アクネケア ローションでは濃グリセリンという名前になっています。業界団体は、化粧品の成分表示名称とは別に、医薬部外品のための成分表示名称のリストを作っています。

同じ種類の成分でも、化粧品と医薬部外品では成分表の書き方が違います。

同じ種類の成分でも、医薬部外品では書き方が変わる 化粧品の成分表 医薬部外品の成分表 バリン L-バリン ロイシン L-ロイシン リシンHCl L-リシン塩酸塩 グリセリン 濃グリセリン 医薬部外品には、化粧品とは別の成分表示名称のリストがある 化粧品はアミノモイストの化粧水など、医薬部外品はデイクリームUVとアクネケア ローションの表示

並び順の決まりも違います。医薬部外品の成分表示は法律の義務ではなく、日本化粧品工業連合会が2006年3月に定めた基本方針による業界の自主基準で、成分を有効成分とその他の成分の2つに分けて書きます。有効成分は承認書に書かれた順ですが、その他の成分の並び順は企業の判断とされていて、化粧品のような配合量の多い順という決まりはありません。

化粧品と医薬部外品で、成分表の並び順から読めることの違い。

並び順から量が読めるのは、化粧品の上のほうだけ 化粧品 ローション Ⅰ 1番目 水 5〜13番目 9種のアミノ酸 14番目 セラミド類似成分 22番目 グリチルリチン酸2K 配合量の多い順に並ぶ 1%以下は順不同で、境目は書かれない 医薬部外品のその他の成分 アクネケア 1番目に水 デイクリームUV 25番目にL-バリン 全身シャンプー しっとり 水の記載なし 並び順は企業の判断 何番目かで、量は読めない 医薬部外品は、有効成分の欄を先に見る 有効成分は承認書の記載順。医薬部外品の成分表示は業界の自主基準による

そのため、デイクリームUVでL-バリンがその他の成分の25番目にあっても、量が多いか少ないかは読めません。アクネケア ローションでは水がその他の成分の1番目、濃グリセリンが2番目に書かれている一方、ミノン全身シャンプーのしっとりタイプの成分欄には水が書かれていません。医薬部外品の成分表は何が入っているかを知る手がかりにはなりますが、順番を量の目安にせずに読むのが正確です。

まとめ

化粧品は並び順、医薬部外品は有効成分の欄と、見るところを分けると、同じブランドの中でも成分表が読みやすくなります。

よくある質問

ミノンの9種の保潤アミノ酸は、成分表でどう書かれていますか?

バリン、トレオニン、セリン、ロイシン、プロリン、ヒスチジン、グリシン、アラニン、アルギニンの9種が続けて書かれています。化粧品の商品では、どれもこの並びで、ローション Ⅰでは5番目から13番目にあります。

ミノンのアミノ酸系セラミド類似成分は、セラミドですか?

セラミドそのものではありません。成分表ではラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)と書かれ、名前にアミノ酸のグルタミン酸が入った成分です。

ミノンの医薬部外品の有効成分は何ですか?

商品によって違います。エイジングケア デイクリームUVはナイアシンアミドとグリチルリチン酸2K、ブライトニング モイストエッセンスはアスコルビン酸2-グルコシドとグリチルリチン酸2K、薬用アクネケア ローションはε-アミノカプロン酸とグリチルリチン酸2Kです。

医薬部外品の成分表で、後ろのほうにある成分は少ないのですか?

順番からは量は読めません。医薬部外品のその他の成分の並び順は企業の判断とされていて、化粧品のような配合量の多い順という決まりがないためです。

化粧品と医薬部外品で、同じアミノ酸の名前が違うのはなぜですか?

医薬部外品には、化粧品とは別の成分表示名称のリストがあります。ミノンでも、化粧品でバリンと書かれるアミノ酸が、医薬部外品のデイクリームUVではL-バリンと表示されています。

この記事で参照した情報

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

ひとことメモ:仕上がりや使用感には個人差があります。記載内容はブランドが公表している情報、および実際に使用した際の内容に基づくものです。

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