商品とブランドやさしい解説

キュレルの成分を解説|セラミド機能成分の正体と医薬部外品の成分表示の読み方

あるコスメオタク・2026.10.06・成分解説

キュレルの化粧水やクリームの成分表を見ても、「セラミド」という名前の成分はどこにも出てきません。キュレルのいうセラミドの成分は、成分表のどこに書かれているのでしょうか。

キュレルが「セラミド機能成分」と呼んでいるのは花王がつくった成分で、成分表では長いカタカナの別の名前で書かれています。また、キュレルの多くは薬用の商品なので、成分の並び順が入っている量の順とは限りません。

キュレルのセラミド機能成分は、成分表ではヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなどの名前で書かれています。

「セラミド機能成分」は、成分表では別の名前 花王の呼び名 セラミド機能成分 商品の説明や パッケージで使われる 化粧水・乳液・クリームなど医薬部外品の成分欄 ヘキサデシロキシPG ヒドロキシエチルヘキサデカナミド スキンリペアUVセラムの成分欄 セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド 「セラミド」で始まる名前の成分 → キュレルの成分欄には出てこない 花王の公式通販サイトの成分欄による(2026年10月6日)

キュレルは、花王の乾燥性敏感肌向けのブランド

キュレルは、花王のスキンケアブランドです。花王は、1987年にセラミド機能成分の開発に成功し、1999年にキュレルのスキンケアシリーズを発売したとしています。商品は化粧水や乳液、クリームのほか、泡の洗顔料や美容液、日焼け止め、シャンプーまであり、洗浄料の商品一覧には、乾燥性敏感肌の人に協力してもらったパッチテストの注記があります。2026年には、潤浸保湿 角層深部バリア美容液と潤浸保湿 スキンリペアUVセラムが新しく発売されました。

この記事で取り上げる商品は、ほとんどが医薬部外品で、成分欄が有効成分とその他の成分に分けて書かれています。潤浸保湿 スキンリペアUVセラムだけは、成分欄に有効成分の印がなく、化粧品の全成分と同じ書き方です。成分の順番は、2026年10月6日に花王の公式通販サイトの商品ページで成分欄を数えたものです。なお、2025年6月には、キュレル ローションの一部に別の処方の中身を誤って詰めていたとして自主回収が行われ、消費者庁のリコール情報サイトに載っています。

セラミド機能成分は、成分表では別の長い名前

セラミド機能成分は花王の呼び名で、成分表にこの名前は出てきません。化粧水や乳液、クリームなどの医薬部外品の成分欄では、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドという名前で書かれています。スキンリペアUVセラムの成分欄では、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドという名前で12番目にあり、花王もセラミド機能成分の名前としてこの2つを挙げています。

一方、キュレルの成分欄には、セラミドNPのように「セラミド」で始まる名前の成分はひとつもありません。セラミド機能成分は、一般に疑似セラミドと呼ばれる仲間で、肌にあるセラミドそのものとは別の成分です。成分表で「セラミド」という文字を探しても見つからないのは、このためです。

セラミド機能成分は、乳液とクリームで3番目、化粧水で8番目

セラミド機能成分がその他の成分の何番目にあるかは、商品によって違います。潤浸保湿 乳液、潤浸保湿 フェイスクリーム、ジャーに入ったクリームでは、水とグリセリンに次ぐ3番目です。潤浸保湿 泡美容液では5番目、角層深部バリア美容液では6番目、潤浸保湿 化粧水はⅠ・Ⅱ・Ⅲのどれも8番目、日焼け止めの潤浸保湿 UVエッセンスでは15番目にあります。潤浸保湿 泡洗顔料とシャンプーには入っておらず、洗浄料の説明にある肌のセラミドを守るという言葉は、洗い方についての説明です。

セラミド機能成分が、それぞれの商品のその他の成分の何番目にあるか。

セラミド機能成分は、その他の成分の何番目? 1 5 10 15 クリーム 3番目 潤浸保湿 乳液 3番目 潤浸保湿 フェイスクリーム 3番目 潤浸保湿 泡美容液 5番目 角層深部バリア美容液 6番目 潤浸保湿 化粧水 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 8番目 潤浸保湿 UVエッセンス 15番目 潤浸保湿 泡洗顔料 入っていない シャンプー 入っていない 乳液とクリームは3番目、化粧水は8番目。洗顔料とシャンプーには入っていない 医薬部外品の「その他の成分」の中での順番。量の順とは限りません

セラミド機能成分のほかにも、共通して入っている成分があります。ユーカリエキスは多くの商品に入っていて、化粧水Ⅰでは5番目、乳液では9番目です。乳液とクリームにはイソステアリン酸コレステリルが10番目にあり、乳液には11番目にコレステロールもあります。角層深部バリア美容液では、8番目にフィトスフィンゴシン、4番目にローマカミツレエキスが並びます。ただし、ここでの順番は医薬部外品のその他の成分の中での位置で、多い順の並びとは限りません。

有効成分は、アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムなど商品で違う

医薬部外品には、国が承認した効能のもとになる有効成分があり、キュレルの成分欄では*の印で示されています。潤浸保湿の化粧水、乳液、フェイスクリームと、ジャーのクリームの有効成分はアラントインです。潤浸保湿 泡美容液、潤浸保湿 UVエッセンス、シャンプーはグリチルリチン酸ジカリウムで、潤浸保湿 泡洗顔料では同じ成分がグリチルリチン酸2Kと表示されています。角層深部バリア美容液の有効成分は、ガンマ-アミノ-ベータ-ヒドロキシ酪酸です。セラミド機能成分は、どの商品でもその他の成分の側にあり、有効成分ではありません。

キュレルの商品ごとの有効成分。成分欄では*の印で示されています。

有効成分は、商品によって違う 有効成分 アラントイン ・潤浸保湿 化粧水 ・潤浸保湿 乳液 ・潤浸保湿 フェイスクリーム ・クリーム 有効成分 グリチルリチン酸ジカリウム ・潤浸保湿 泡美容液 ・潤浸保湿 UVエッセンス ・シャンプー 泡洗顔料は「グリチルリチン酸2K」 有効成分 ガンマ-アミノ-ベータ- ヒドロキシ酪酸 ・角層深部バリア美容液 セラミド機能成分は、どの商品でも「その他の成分」の側 成分欄では*の印がついた成分が有効成分

商品ページでうたわれている効能は、化粧水や泡洗顔料、泡美容液、UVエッセンスでは肌荒れを防ぐこと、シャンプーではフケ・かゆみを防ぐことで、角層深部バリア美容液でも肌荒れの予防がうたわれています。どれも防ぐという言葉で、治すことをうたうものではありません。また、UVエッセンスで紫外線を防ぐ微粒子酸化Tiは、有効成分ではなくその他の成分の2番目に書かれています。

医薬部外品のその他の成分は、企業の判断の順に並ぶ

医薬部外品の成分表示は法律の義務ではなく、日本化粧品工業連合会が2006年3月10日にまとめた基本方針にもとづく業界の自主基準です。この方針では、成分を有効成分とその他の成分の2つのグループに分けて書き、有効成分は承認書に書かれた順、その他の成分の並び順は「企業の判断」とされています。表示する成分は原則として承認書に書かれた全成分ですが、企業秘密の成分は名前を出さずに「他 n成分」とまとめることもできます。

医薬部外品と化粧品の成分表示の並び順の決まり。

医薬部外品と化粧品では、並び順の決まりが違う 医薬部外品 キュレルの多くの商品 有効成分 承認書に書かれた順 その他の成分 並び順は企業の判断 ・業界の自主基準。2006年から ・企業秘密の成分は「他 n成分」とできる 化粧品 ふつうのスキンケア 全成分 配合量の多い順 1%以下の成分と着色剤は 順不同でよい ・法律で表示が義務。2001年から ・どこからが1%以下かは書かれない 医薬部外品の「その他の成分の何番目か」からは、量は読めない 日本化粧品工業連合会の基本方針(2006年3月10日)と、2001年の国の通知による

化粧品の全成分表示は決まりが違い、2001年の国の通知で、配合量の多い順に書き、1%以下の成分と着色剤は順不同でよいとされています。化粧品なら成分表の上のほうにある成分は多く入っていると読めますが、どこからが1%以下かは書かれません。そして医薬部外品のその他の成分には多い順という決まりそのものがないので、キュレルの乳液でセラミド機能成分が3番目にあっても、4番目以降の成分より多いとは言い切れません。

潤浸保湿 化粧水ⅠとⅢの、その他の成分の上位の並び。

同じシリーズの化粧水でも、並びは違う 化粧水 Ⅰ ややしっとり 化粧水 Ⅲ とてもしっとり 1 水 水 2 BG グリセリン 3 グリセリン BG 4 ベタイン ベタイン 5 ユーカリエキス POEメチルグルコシド 8 ヘキサデシロキシPG… ヘキサデシロキシPG… 6・7番目は省略 BGとグリセリンの順が入れかわり、ユーカリエキスはⅠで5番目、Ⅲで6番目 医薬部外品のその他の成分なので、この並びから量の差は読めません

キュレルの成分欄にも、並びや書き方の違いが見られます。潤浸保湿 化粧水Ⅰは水、BG、グリセリンの順、Ⅲは水、グリセリン、BGの順ですが、この並びから量の差は読めません。キュレルでは水や精製水がどの商品でも1番目に書かれていますが、ほかの会社の医薬部外品では、水がその他の成分の12番目や25番目にある例もあります。また、泡洗顔料では精製水、グリチルリチン酸2K、ほかの商品では水、グリチルリチン酸ジカリウムと書かれ、全成分の書き方のスキンリペアUVセラムでは、ユーカリがユーカリエキスではなくユーカリ葉エキスと表示されています。

同じ成分が、商品によって違う名前で書かれている例。

同じ成分でも、商品によって書き方が違う 水 水 ほとんどの商品 精製水 泡洗顔料 グリチルリチン酸 グリチルリチン酸ジカリウム 泡美容液・UVエッセンスなど グリチルリチン酸2K 泡洗顔料 成分を探すときは、別の書き方もあると考えて見る 花王の公式通販サイトの成分欄による(2026年10月6日)

まとめ

呼び名と成分表の名前、有効成分とその他の成分を分けて見ると、キュレルの商品どうしの違いがつかみやすくなります。

よくある質問

キュレルのセラミド機能成分は、成分表で何と表示されていますか?

ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドと表示されています。スキンリペアUVセラムの成分欄では、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドという名前です。

キュレルの成分表に「セラミド」という成分はありますか?

セラミドで始まる名前の成分はありません。セラミド機能成分は花王が開発した成分の呼び名で、成分表では別の長い名前で書かれています。

キュレルの有効成分は何ですか?

商品によって違います。潤浸保湿の化粧水・乳液・フェイスクリームやクリームはアラントイン、泡美容液やUVエッセンス、シャンプーはグリチルリチン酸ジカリウムです。

キュレルの泡洗顔料にセラミド機能成分は入っていますか?

入っていません。泡洗顔料とシャンプーの成分欄には、セラミド機能成分にあたる成分はなく、肌のセラミドを守るという言葉は洗い方についての説明です。

医薬部外品の成分表の順番で、配合量はわかりますか?

その他の成分の順番からはわかりません。業界の基本方針で、その他の成分の並び順は企業の判断とされていて、化粧品のような多い順の決まりがないためです。

この記事で参照した情報

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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