この記事でわかること
- 活性型ビタミンCの成分表での名前
- 美容液と化粧水・乳液の有効成分の違い
- 医薬部外品の成分表の並び順の読み方
メラノCCの美容液に書かれている「活性型ビタミンC」は、成分表では何という名前で、化粧水や乳液にも同じように入っているのでしょうか。
活性型ビタミンCは、成分表でアスコルビン酸と書かれている、ビタミンCそのもののことです。これが効能のもとになる有効成分として入っているのは美容液だけで、化粧水と乳液では形を変えたビタミンCが有効成分になり、アスコルビン酸はそのほかの成分として書かれています。
メラノCCのビタミンCは、美容液、化粧水・乳液、化粧品のマスク・酵素洗顔で入り方が違います。
メラノCCは、ロート製薬が2005年に始めたビタミンCのブランド
メラノCCは、大阪のロート製薬株式会社のスキンケアブランドです。2005年に薬用メンソレータムメラノバスターという名前で美容液が発売されたのが始まりで、2025年に20周年を迎えました。いまはビタミンCを中心にした美容液、化粧水、乳液のほか、シートマスクや酵素洗顔もそろっていて、2025年8月30日には化粧水のしっとりタイプが発売されています。
この記事で取り上げる商品のうち、薬用しみ集中対策美容液、薬用しみ集中対策プレミアム美容液、Men 薬用しみ集中対策美容液、薬用しみ対策 美白化粧水とそのしっとりタイプ、薬用しみ対策 美白乳液は医薬部外品です。集中対策マスク、集中対策マスクプラス、ディープクリア酵素洗顔は化粧品です。ここでは、2026年10月6日時点のロート製薬の成分表示ページをもとに、それぞれの成分欄を見ていきます。
活性型ビタミンCは成分表のアスコルビン酸、有効成分なのは美容液3品
活性型ビタミンCは、ブランドが使っている呼び名です。薬用しみ集中対策美容液の成分欄では、有効成分の最初にアスコルビン酸が書かれ、そのあとに活性型ビタミンCという呼び名が添えられています。アスコルビン酸が有効成分になっているのは、この美容液と、プレミアム美容液、Men 薬用しみ集中対策美容液の3品です。
医薬部外品5品の有効成分。化粧水はしっとりタイプも同じ組み合わせです。
3つの美容液は、アスコルビン酸とイソプロピルメチルフェノールが共通で、残りの有効成分の組み合わせが違います。通常の美容液はトコフェロール酢酸エステルとグリチルリチン酸ジカリウム、プレミアム美容液はピリドキシン塩酸塩とアラントイン、Men 薬用しみ集中対策美容液はピリドキシン塩酸塩とサリチル酸です。プレミアム美容液では、その他の成分の1番目から3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸2-グルコシド、ビタミンCテトライソパルミテートが続き、4番目にビタミンEがあります。
アスコルビン酸は、光や熱、金属イオンなどで壊れやすい成分で、形を少し変えて扱いやすくしたものがビタミンC誘導体です。美容液はアスコルビン酸そのものを有効成分にしている点で、メラノCCのほかの商品と分かれます。
化粧水と乳液の有効成分は、ビタミンC誘導体
薬用しみ対策 美白化粧水とそのしっとりタイプ、薬用しみ対策 美白乳液では、有効成分の最初にL-アスコルビン酸2-グルコシドが書かれています。成分欄では持続型ビタミンC誘導体という呼び名が添えられていて、化粧品の成分表ではアスコルビルグルコシドと書かれる成分です。化粧水はこれにグリチルリチン酸ジカリウムとD-パントテニルアルコール、つまりパンテノールを加えた3つ、乳液はグリチルリチン酸ジカリウムを加えた2つが有効成分です。
成分欄で成分の名前に添えられている呼び名と、成分の名前の対応。
アスコルビン酸は、化粧水と乳液のどちらでも、その他の成分の1番目に書かれています。化粧水の成分欄では、このアスコルビン酸にビタミンCという呼び名が添えられていて、美容液の活性型ビタミンCとは書き分けられています。ただし、どちらのビタミンCが多く入っているかは、配合量が公表されていないため成分表からはわかりません。
承認された効能は、しみ・そばかすを防ぐこと
医薬部外品の効能は、国の承認を受けた文言で示されます。プレミアム美容液の効果・効能として、ロート製薬の公式通販には「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」と「にきびを防ぐ」が最初に書かれ、肌あれ、あれ性、油性肌、肌をひきしめる、肌を清浄にする、肌を整える、皮フをすこやかに保つ、といった項目が続きます。
化粧水の成分欄にも、注釈として「メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ」とあります。どちらも防ぐという効能で、できてしまったしみを薄くするという内容は含まれていません。また、通常の美容液の公式通販の使用上の注意には、使ったときにピリピリ感じることがある旨が記されています。
医薬部外品のその他の成分は、並び順が企業の判断
医薬部外品の成分表示は業界の自主基準で、法律で義務づけられたものではありません。日本化粧品工業連合会が2006年3月10日に定めた基本方針では、成分は有効成分とその他の成分の2つのグループに分けて書き、有効成分は承認書に書かれた順、その他の成分の順番は企業の判断とされています。化粧品のような多い順の決まりがないため、その他の成分の何番目にあるかからは量を読み取れません。
乳液と美容液のその他の成分の並びと、医薬部外品の成分表示のルール。
その様子がよくわかるのが乳液です。薬用しみ対策 美白乳液では、その他の成分の1番目がアスコルビン酸で、乳液の水は25番目に書かれています。一方、通常の美容液とプレミアム美容液、化粧水の成分欄には、水の名前が書かれていません。通常の美容液のその他の成分には粘度調整剤という言葉もあり、基本方針では、表示指定成分でなければpH調整剤と粘度調整剤は一括してこの名前で書いてよいとされています。
同じ成分でも、医薬部外品と化粧品では表示の名前が違います。メラノCCでは、美容液のトコフェロール酢酸エステル、グリチルリチン酸ジカリウム、エデト酸塩が、化粧品のマスクではそれぞれ酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸2K、EDTA-2Naという名前になっています。
同じ成分の、医薬部外品と化粧品での書き方の違い。
マスクと酵素洗顔は化粧品で、全成分が多い順に並ぶ
集中対策マスクと集中対策マスクプラス、ディープクリア酵素洗顔は化粧品で、成分欄は全成分の書き方です。化粧品の全成分は配合量の多い順に書く決まりですが、1%以下の成分は順不同で書いてよく、どこからが1%以下なのかは表示されません。
化粧品のマスクと酵素洗顔で、ビタミンCなどが全成分の何番目にあるか。
マスクは1番目が水で、5番目にアスコルビン酸、6番目に3-O-エチルアスコルビン酸、7番目に酢酸トコフェロール、10番目にグリチルリチン酸2Kがあります。酵素洗顔は1番目がグリセリン、2番目が水で、11番目にアスコルビン酸、12番目に3-O-エチルアスコルビン酸、13番目に酵素のプロテアーゼが続きます。どちらも化粧品なので、美容液と同じ成分が入っていても、しみ・そばかすを防ぐという医薬部外品の効能はうたえません。酵素洗顔のアスコルビン酸は、肌を整えてうるおいを与える成分として注記されています。
まとめ
- メラノCCはロート製薬のブランドで、美容液・化粧水・乳液は医薬部外品、マスクと酵素洗顔は化粧品です
- 活性型ビタミンCは成分表のアスコルビン酸で、有効成分になっているのは美容液3品です
- 化粧水と乳液の有効成分はL-アスコルビン酸2-グルコシドで、アスコルビン酸はその他の成分の1番目にあります
- 医薬部外品のその他の成分は並び順が企業の判断で、乳液では水が25番目に書かれています
- マスクと酵素洗顔は全成分の表示で、多い順ですが1%以下は順不同です
活性型ビタミンCという呼び名を見たら、成分表のどの欄にアスコルビン酸があるかを確かめると、商品ごとの違いがはっきりします。
よくある質問
メラノCCの活性型ビタミンCは、成分表で何と表示されていますか?
アスコルビン酸と表示されています。薬用しみ集中対策美容液の成分欄では、有効成分のアスコルビン酸に活性型ビタミンCという呼び名が添えられています。
メラノCCの化粧水にも活性型ビタミンCは入っていますか?
アスコルビン酸は入っていますが、有効成分ではなくその他の成分の1番目です。化粧水の有効成分のビタミンCは、L-アスコルビン酸2-グルコシドです。
メラノCCの美容液の承認された効能は何ですか?
プレミアム美容液では「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」「にきびを防ぐ」などです。どちらも防ぐという効能で、できたしみを薄くする内容は含まれていません。
メラノCCの乳液で水が25番目にあるのはなぜですか?
医薬部外品のその他の成分は、並び順が企業の判断で決められるためです。化粧品の全成分のような多い順の決まりがないので、順番から量は読み取れません。
メラノCCのマスクや酵素洗顔は医薬部外品ですか?
どちらも化粧品で、成分は全成分の書き方で表示されています。アスコルビン酸はマスクで5番目、酵素洗顔で11番目にあります。
この記事で参照した情報
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 薬用しみ集中対策美容液」(成分は2026年10月6日に確認)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 薬用しみ集中対策プレミアム美容液」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC Men 薬用しみ集中対策美容液」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 薬用しみ対策 美白化粧水 しっとりタイプ」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 薬用しみ対策 美白乳液」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 集中対策マスク」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC 集中対策マスクプラス」(同上)
- ロート製薬 成分表示「メラノCC ディープクリア酵素洗顔」(同上)
- ロート製薬オンラインショップ「メラノCC 薬用しみ集中対策プレミアム美容液」(効果・効能)
- ロート製薬オンラインショップ「メラノCC 薬用しみ集中対策美容液」(使用上の注意)
- ロート製薬 メラノCC ブランドサイト
- ロート製薬 ニュースリリース(2025年7月1日)メラノCCの新化粧水の発売
- 日本化粧品工業連合会「医薬部外品の成分表示に係る日本化粧品工業連合会の基本方針」(平成18年3月10日)
- 日本化粧品工業会「医薬部外品の成分表示について」
- 厚生労働省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)
- 日本化粧品工業会「化粧品の全成分表示の記載方法に関する自主基準」(2018年7月31日 粧工連通知2018005号)
- Al-Niaimi F, Chiang NYZ. Topical Vitamin C and the Skin: Mechanisms of Action and Clinical Applications. J Clin Aesthet Dermatol 2017;10(7):14-17