商品とブランドやさしい解説

エリクシールの成分を解説|レチノパワーの有効成分と医薬部外品の成分表示の読み方

あるコスメオタク・2026.10.06・成分解説

エリクシールのシワのクリームや化粧水の成分表は、どこを見れば、何がどのくらい入っているかがわかるのでしょうか。

まず見るのは、印の付いた有効成分で、シワのクリームならレチノールとトラネキサム酸がそれにあたります。その後ろに並ぶほかの成分は量の多い順とは限らず、水が12番目に書かれている商品もあるので、何番目かで量を比べることはできません。

医薬部外品と化粧品の成分表示の違い。医薬部外品のその他の成分は、多い順とは限りません。

医薬部外品と化粧品では、成分表の決まりが違う 医薬部外品の成分表示 2つの欄 有効成分とその他の成分 有効成分 承認書に書かれた順 その他の成分 並び順は企業の判断 決まり 業界の自主基準 化粧品の全成分表示 1つの欄 すべての成分をまとめて書く 並び順 配合量の多い順 1%以下 1%以下と着色剤は順不同 決まり 国の決まり 医薬部外品の「その他の成分の何番目か」からは、量は読めません 医薬部外品は日本化粧品工業連合会の基本方針(2006年)、化粧品は2001年の国の通知による

エリクシールは、資生堂が1983年に始めたブランド

エリクシールは、資生堂が1983年から続けているスキンケアのブランドで、資生堂はエイジングケアのブランドと位置づけています。いまの資生堂オンラインストアには、エリクシール シュペリエル、エリクシール ホワイト、エリクシール ルフレという3つのラインが並んでいます。

この記事では、そのうち8つの商品を取り上げます。シワのクリーム、化粧水、美容液、日中用の下地など6つは医薬部外品で、ルフレ バランシング おやすみマスクとスリーピングジェルパック Wの2つは化粧品です。成分は2026年10月6日時点の資生堂オンラインストアの成分欄によるもので、商品名の末尾のbaやcaといった記号が変わると、成分も変わることがあります。

この記事で取り上げるエリクシールの8商品の区分と、有効成分。

エリクシールの8商品と、有効成分 商品 区分 レチノール トラネキサム酸 4-メトキシ サリチル酸 カリウム塩 グリチル リチン酸 ジカリウム レチノパワー リンクルクリーム ba 部外品 ザ セラム aa 部外品 リフトモイスト ローション ba 部外品 デーケアレボリューション + ba 部外品 ブライトニング ローション ca 部外品 ブライトニング エンリッチド クリーム 部外品 スリーピングジェルパック W 化粧品 有効成分の欄はなく、全成分を多い順に表示 ルフレ バランシング おやすみマスク 化粧品 有効成分の欄はなく、全成分を多い順に表示 部外品は医薬部外品。資生堂オンラインストアの成分欄による(2026年10月6日)

レチノパワー リンクルクリームの有効成分は、レチノールとトラネキサム酸

レチノパワー リンクルクリーム baは医薬部外品で、成分欄では有効成分のレチノールとトラネキサム酸に印が付き、先頭に並んでいます。商品ページの説明は、薬用有効成分のレチノールを配合した「シワ改善」のクリームです。資生堂が純粋レチノールと呼んでいるのはこの有効成分で、形を変えていないレチノールそのものなので、成分表には純粋の文字は付きません。トラネキサム酸は、このあと見るエリクシールの化粧水や美容液でも有効成分になっている成分です。

レチノパワー リンクルクリーム baの成分欄。印の付いた有効成分が先頭に並びます。

レチノパワー リンクルクリーム baの成分欄 有効 レチノール * 有効 トラネキサム酸 * 1 シャクヤクエキス 2 バラエキス 3 L-オキシプロリン 4 サイコエキスBS 5〜11番目は省略 12 精製水 13〜37番目は省略 38 水溶性コラーゲン(F) 39番目は省略 40 アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム * の印が有効成分 レチノールとトラネキサム酸 の2つが先頭に並ぶ 精製水より前に、エキスなどが並ぶ 1番目はシャクヤクエキス 2番目はバラエキス 精製水は、その他の成分の12番目 多い順の決まりがないので 水の量は順番から読めない 商品ページの説明は「シワ改善」のクリーム 番号は、その他の成分の中での順番。資生堂オンラインストアの成分欄による

その他の成分の1番目から4番目は、シャクヤクエキス、バラエキス、L-オキシプロリン、サイコエキスBSで、精製水はその他の成分の12番目に出てきます。さらに後ろの38番目には「水溶性コラーゲン(F)」、40番目にはアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムがあります。

使い方は、朝と夜のお手入れの最後に小さなパール粒1個分を指先にとり、目や口のまわりなど、シワが気になるところになじませるとされています。朝に使うときは、レチノールの効果を守るために、使ったあとに紫外線カット効果のある化粧品を重ねるよう注意書きがあります。

化粧水・美容液・下地はトラネキサム酸、ブライトニングは有効成分が2つ

美容液のザ セラム aa、化粧水のリフトモイスト ローション ba、SPF50+・PA++++の日中用の下地のデーケアレボリューション + baの3つは、どれも有効成分がトラネキサム酸だけです。ザ セラム aaの成分欄には、医薬部外品としての効能が「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」と注釈で書き添えられています。

エリクシール ホワイトの2品は、有効成分が2つずつです。ブライトニング ローション caは4-メトキシサリチル酸カリウム塩とトラネキサム酸、ブライトニング エンリッチド クリームは4-メトキシサリチル酸カリウム塩とグリチルリチン酸ジカリウムの組み合わせで、医薬部外品としての効能はどちらも「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」です。資生堂はトラネキサム酸をm-トラネキサム酸、4-メトキシサリチル酸カリウム塩を4MSKと呼んでいますが、成分欄に書かれるのは表示名のほうです。

資生堂の呼び名と、成分表に書かれる名前。ビタミンの仲間でもその他の成分に入っているものがあります。

呼び名と、成分表に書かれる名前 資生堂の呼び名 成分表での名前 書かれる欄 純粋レチノール レチノール 有効成分 m-トラネキサム酸 トラネキサム酸 有効成分 4MSK 4-メトキシサリチル酸カリウム塩 有効成分 コアキシマイド ヒドロキシエチルエチレンウレア その他の成分 ビタミンの仲間でも、その他の成分に入っているもの 2-O-エチル-L-アスコルビン酸 ビタミンCの仲間 ブライトニング ローション caの18番目 酢酸レチノール レチノールの仲間 ブライトニング エンリッチド クリームの28番目 呼び名は資生堂の説明による。成分欄には表示名で書かれます

独自の呼び名が付いた成分やビタミンの仲間でも、その他の成分の側にあるものがあります。ザ セラム aaのその他の成分の1番目にあるヒドロキシエチルエチレンウレアは、資生堂がコアキシマイドと呼んでいる成分です。ブライトニング ローション caの18番目にあるビタミンCの仲間の2-O-エチル-L-アスコルビン酸や、ブライトニング エンリッチド クリームの28番目にある酢酸レチノールも、有効成分ではなくその他の成分に入っています。

医薬部外品の「その他の成分」は、何番目かで量を読めない

医薬部外品の成分表示は法律の義務ではなく、日本化粧品工業連合会が2006年3月10日に定めた基本方針による業界の自主基準です。この方針では、成分を有効成分とその他の成分の2つのグループに分けて書き、有効成分は承認書に書かれた順、その他の成分の順番は企業の判断とされています。エリクシールの成分欄で有効成分に印を付けて先頭に並べているのも、2つに分ける書き方の一つです。

いっぽう化粧品の全成分は、2001年の国の通知で配合量の多い順に書くことになっていて、1%以下の成分と着色剤だけが順不同です。そのため化粧品のおやすみマスクとスリーピングジェルパック Wでは、どちらも水が1番目です。医薬部外品では、精製水がその他の成分の1番目のブライトニング エンリッチド クリームもあれば、4番目のザ セラム aa、12番目のレチノパワー リンクルクリーム baもあります。医薬部外品のその他の成分には多い順という決まりがないので、精製水より前にあるシャクヤクエキスなどが、水より多く入っているとは読めません。

精製水や水が、それぞれの商品の成分表の何番目にあるか。

水は、成分表の何番目? 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 医薬部外品(その他の成分の中の順番) ブライトニング エンリッチド クリーム 精 ザ セラム aa 精 デーケアレボリューション + ba 精 ブライトニング ローション ca 精 リフトモイスト ローション ba 精 レチノパワー リンクルクリーム ba 精 化粧品(全成分の順番) スリーピングジェルパック W 水 ルフレ バランシング おやすみマスク 水 化粧品は多い順なので水が1番目。医薬部外品は1番目から12番目まで 「精」は精製水。資生堂オンラインストアの成分欄による(2026年10月6日)

同じ成分でも、医薬部外品と化粧品では成分表の名前が違います。エリクシールの医薬部外品では「水溶性コラーゲン(F)」、化粧品では「水溶性コラーゲン」と書かれていて、精製水と水、濃グリセリンとグリセリン、1,3-ブチレングリコールとBGも同じ関係です。医薬部外品の成分の名前は、化粧品とは別の名前のリストで決まっているためで、区分の違う商品を比べるときは、名前の違いも頭に入れておくと読み違えません。

同じ成分でも、医薬部外品と化粧品では成分表の名前が違います。

同じ成分でも、医薬部外品と化粧品で名前が違う 医薬部外品での名前 化粧品での名前 精製水 同じ成分 水 水溶性コラーゲン(F) 同じ成分 水溶性コラーゲン 濃グリセリン 同じ成分 グリセリン 1,3-ブチレングリコール 同じ成分 BG 水溶性コラーゲン(F)は美容液で3番目、リンクルクリームで38番目 医薬部外品の名前は、化粧品とは別の名前のリストで決まっています

水溶性コラーゲン(F)は、ザ セラム aaとデーケアレボリューション + baではその他の成分の3番目、レチノパワー リンクルクリーム baでは38番目にあります。けれども医薬部外品どうしでも、この位置の差をそのまま量の差として読むことはできません。医薬部外品は有効成分の欄と効能の文言を、化粧品は全成分の並びを見る、と見るところを分けるのが確実です。

まとめ

エリクシールの成分表は、まず医薬部外品か化粧品かを見て、医薬部外品なら印の付いた有効成分から読むと、中身がつかみやすくなります。

よくある質問

エリクシールのレチノパワー リンクルクリームの有効成分は何ですか?

レチノールとトラネキサム酸の2つです。医薬部外品で、成分欄では印の付いた有効成分として先頭に並び、商品ページでは「シワ改善」のクリームとされています。

エリクシールの化粧水や美容液の有効成分は何ですか?

ザ セラム aa、リフトモイスト ローション ba、デーケアレボリューション + baはトラネキサム酸です。ブライトニング ローション caは、4-メトキシサリチル酸カリウム塩とトラネキサム酸の2つが有効成分です。

精製水が12番目にあるのは、水が少ないということですか?

順番からはそう読めません。医薬部外品のその他の成分の並び順は企業の判断とされていて、化粧品の全成分のような配合量の多い順の決まりはないためです。

4MSKやm-トラネキサム酸は、成分表で何と表示されていますか?

4MSKは4-メトキシサリチル酸カリウム塩、m-トラネキサム酸はトラネキサム酸と書かれます。どちらも資生堂の呼び名で、成分欄には有効成分として表示名で書かれています。

水溶性コラーゲン(F)と水溶性コラーゲンは違う成分ですか?

同じ成分の書き方の違いです。エリクシールでは、医薬部外品の成分欄に水溶性コラーゲン(F)、化粧品の全成分に水溶性コラーゲンと表示されています。

この記事で参照した情報

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

ひとことメモ:仕上がりや使用感には個人差があります。記載内容はブランドが公表している情報、および実際に使用した際の内容に基づくものです。

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