この記事でわかること
- 保湿クリームを選ぶときに見る3つと、その順番
- 化粧品と医薬部外品の見分け方
- 体用の薬を顔にぬるときの注意
保湿クリームは種類が多くて、顔用・体用・薬用のどれを選べばいいのか迷いますよね。
結論から言うと、保湿クリームは名前より「区分」と「成分表」を見ると中身のちがいがわかり、最後は毎日続けられる使い心地で決めれば大丈夫です。
「顔用」「体用」は、名前のつけ方のちがい
「保湿クリーム」「顔用」「体用」という名前は、中身を分ける決まりではありません。名前に公的な定義がなく、つけ方は製品ごとに違うからです。
クリームは、水と油を乳化剤(水と油をまぜる成分)でまぜたものです。たとえば、見た目の似た塗り薬の軟膏とのちがいは、水を含むかどうかです。
だから、名前ではなく中身で選びます。
区分、成分表、使い心地の順に見て、1日2回ぬる
見る順番は、区分、成分表の上のほう、使い心地の3つです。この順に見ると、中身のちがいから絞りこめるからです。
保湿クリームを選んで使うまでの順番です。
見る
上を見る
で選ぶ
ぬる
まず区分です。化粧品で言えるのは「皮膚の乾燥を防ぐ」などまでで、箱に「肌あれを防ぐ」とあれば医薬部外品です。次に成分表の上のほうを見ます。成分は多い順に並び、水やグリセリンなどの保湿剤、油が上に来ます。
最後に、使い心地のよいものを選び、1日2回ぬります。皮膚科の物差しでは、指先から第1関節までの量が約0.5gで、両手のひら分です。
体用の薬を顔にぬる前は、説明書を読む
家にある体用のクリームを、顔にも使っていいのか迷うことがありますよね。体のために買った薬を顔にぬる前は、説明書を読みましょう。ぬる場所の決まりがはっきりあるのは、医薬品のほうだからです。
たとえば市販の尿素20%のクリームは、説明書で顔には使わないことになっています。
薬は説明書どおりの場所にぬる、と覚えておきましょう。くわしくは保湿クリームの選び方の記事へ。
まとめ
- 「保湿クリーム」「顔用」「体用」の名前に、決まった定義はありません
- クリームは水と油をまぜたもので、軟膏とは水を含むかどうかが違います
- 見るのは区分→成分表→使い心地の順です
- ぬる量のめやすは、指先から第1関節までの約0.5gで、両手のひら分です
- 薬を顔にぬる前は、説明書を読みます
迷ったら、毎日続けられるものを選びましょう。
よくある質問
保湿クリームは顔用と全身用で何が違いますか?
分ける公的な規格はなく、名前のつけ方のちがいです。使い心地や香りのちがいは、製品ごとの作りによります。
化粧品と医薬部外品のクリームはどう見分けますか?
箱の言葉で見分けられます。「肌あれを防ぐ」とあれば医薬部外品で、化粧品は「皮膚の乾燥を防ぐ」などまでです。
保湿クリームはどのくらいの量をぬればいいですか?
皮膚科の物差しでは、指先から第1関節までで約0.5g、両手のひら分です。もとは塗り薬の量の説明です。
この記事で参照した情報
- 化粧品公正取引協議会「化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則」別表1 種類別名称(備考3 使用部位名称・備考4 用途名称)
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「クリーム」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「皮膚科領域の薬の使い方」Q1 軟膏とクリームの違い
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「皮膚科領域の薬の使い方」Q3 塗る量の目安
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「アトピー性皮膚炎」Q24 スキンケア
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)
- 厚生労働省「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について」(平成29年9月29日 薬生監麻発0929第5号)別掲「薬用化粧品の効能・効果の範囲」
- 厚生労働省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)
- PMDA 一般用医薬品 添付文書(尿素20%配合クリーム)