使い方と選び方やさしい解説

クリームの塗り方と量をやさしく解説!乾燥しやすい場所とは?

あるコスメオタク・2026.09.29・更新 2026.10.21・使い方と選び方
ケア保湿

クリームはどれくらいの量を、顔のどこから塗ればいいのか、多すぎてもベタつきそうで迷いますよね。

結論から言うと、量は使っているクリームの説明にある量に合わせ、額・両ほお・鼻・あごの5か所に置いてから、顔の中心から外へ広げれば大丈夫です。ほおのように皮脂が少なめの場所や、乾燥が気になるところには、少しだけ重ねます。まずは、クリームが肌の上で何をしているのかから見ていきましょう。

クリームは、油の成分で角層の水分が逃げるのを防ぐ

クリームの役目は、油の成分で肌の表面をおおい、角層の水分が逃げにくいようにすることです。肌の乾燥は、角層の水分が外へ逃げていくことで起きるからです。

肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つのバランスで、うるおいを保っています。細胞間脂質の約50%はセラミドです。ところが、暖房した部屋のように空気が乾いていると、肌の表面から水分がどんどん奪われてしまいます。

クリームには、肌の表面になめらかに伸びて、水分を逃がさない油の成分が入っています。こうした成分はエモリエント剤と呼ばれ、植物などの油脂やラノリン、脂肪酸エステルなどがその仲間です。保湿を目的としたクリームが、エモリエントクリームとも呼ばれるのはこのためです。

クリームの油の成分が表面をおおい、角層の水分が逃げにくくなります。

塗る前 水分が逃げて、乾く 塗ったあと 油分がおおい、水分を保つ クリームの油分 角層 表皮 真皮

化粧水で与えた水分を、クリームの油分で逃がさないようにする、という分担です。だから、乾燥が気になるときのスキンケアの最後にクリームを使うと考えるとわかりやすいです。

量は、使っているクリームの説明どおりでいい

どれくらい出せばいいのか、迷う人は多いと思います。クリームの量は、まず使っているクリームの説明にある量に合わせれば十分です。製品のかたさや油分の量によって、目安の量が変わるからです。

たとえば、パール粒1個分やパール粒大とする製品がある一方で、付属のスパチュラ1杯分で約0.5g、直径1cmくらいとするもの、直径約2cmで指の第一関節でひとすくいする程度とするものもあります。同じクリームという名前でも、夜に使うこってりしたものなど、製品のタイプによって目安の量が違います。

製品の説明にある量の目安は、パール粒大から直径約2cmまで幅があります。

パール粒大 パール粒1個分 直径1cmくらい スパチュラ1杯 約0.5g 直径約2cm 指の第一関節で ひとすくい

化粧品の使用説明書には、その製品の特徴や使い方、注意がまとめられています。使い方を誤ると本来の効果が期待できないだけでなく、肌トラブルの原因になることもあります。ほかの製品の量にそろえるより、手元のクリームの説明をいちばんの目安にするのが基本です。

塗り薬の0.5gや1日1.54gは、クリームのおすすめの量ではない

「指の第1関節まで」や「1日1.54g」という数字を見かけると、これが正しい量なのかと思いますよね。でも、どちらも化粧品のクリームの量を決めるための数字ではありません。それぞれ、別の目的でつくられた数字だからです。

スキンケアの量の話でよく出てくるフィンガーチップユニットは、皮膚科で塗り薬の量を示すための目安です。口径5mmのチューブから押し出した量を、人差し指の先から第1関節までのせると約0.5gになり、大人の手のひら2枚分、体の表面のおよそ2%に塗るのにちょうどよい量とされています。もとは軟膏で調べられた物差しです。スパチュラ1杯で約0.5gというクリームの目安とは、数字が同じでも別のものです。

もうひとつ、ヨーロッパの化粧品の安全評価では、フェイスクリームを1日に1.54g使うと見積もっています。これは、1日に何回か使った合計を、安全を確かめるために多めに見積もった推定で、1回に塗る量ではありません。

数字を見かけたら、塗り薬の目安か、安全評価の推定かを見分けて、クリームの量は製品の説明に合わせましょう。

塗り方は、5か所に置いて中心から外へ広げる

クリームは、顔の5か所に置いてから、中心から外へ広げるのが基本です。先に何か所かに分けて置き、両手で包み込むように広げると、顔のすみずみまでムラなくなじませやすいからです。

クリームの塗り方は、この4つの手順です。

手の甲に
出す
5か所に
置く
中心から
外へ広げる
気になる
所に重ねる

まず目安の量を手の甲などに一度出し、額、両ほお、鼻、あごの5か所に置きます。次に、顔の中心から外側へ、顔の丸みに合わせて両手で包み込むように、ゆっくりしたテンポでなじませます。最後に、乾燥が気になるところにだけ、少し重ねます。

広げるときは、こすったり、すりこんだりしないのがポイントです。肌の上に薄いマスクをつくるようなつもりで、のせるように広げると覚えておきましょう。

皮脂が少なめのほおなど、乾燥が気になる所に少し重ねる

重ねづけは、ほおのように皮脂が少なめの場所や、乾燥が気になるところにだけ少し足せば十分です。皮脂は、肌の表面をおおう皮脂膜のもとになる脂で、顔の場所によって量が違うからです。

ほおは、額・鼻・あごより皮脂が少なめです。

額 鼻 ほお ほお あご 額・鼻・あご 皮脂が多め 両ほお 皮脂が少なめ

顔の皮脂の量を場所ごとに測ると、額、鼻、あごが両ほおより多く、季節では夏がいちばん多いという結果があります。場所ごとの皮脂の量の違いは、混合肌を考えるときの手がかりにもなっています。

とはいえ、実際にどこがつっぱったり、かさついたりするかは人によって違います。乳液を使ったあとに、乾燥が気になるところだけクリームを重ねる使い方もできます。自分がかさつきを感じる場所に、少しだけが目安です。

赤みやかゆみが出たら、使うのをやめる

クリームを塗って赤みやかゆみが出たら、使うのをやめましょう。肌に合っていないサインだからです。

たとえば、肌に傷や湿疹などのトラブルがあるときは、化粧品を使わないようにします。赤みやかゆみが続くときは、皮膚科に相談すると安心です。また、製品の目安より多く塗って、肌の上に残っているように感じるときは、量を見直してみましょう。

いつもと違うと感じたら、やめて様子を見るのが基本です。

まとめ

クリームの量に、どの製品にも通じるひとつの正解はありません。手元のクリームの説明をいちばんの目安にして、乾燥が気になる場所を見ながら調整してみてください。

よくある質問

クリームの量はどれくらいですか?

製品によってパール粒大から直径約2cmまで幅があります。まずは使っているクリームの説明にある量に合わせましょう。

フィンガーチップユニットの0.5gはクリームにも当てはまりますか?

当てはまりません。フィンガーチップユニットは皮膚科で塗り薬の量を示すための目安で、化粧品のクリームの量はこれで決めるものではありません。

クリームはどう塗ればいいですか?

額、両ほお、鼻、あごの5か所に置き、顔の中心から外側へ、両手で包み込むようにゆっくり広げます。こすったり、すりこんだりせず、乾燥が気になるところには少し重ねます。

顔の中で乾燥しやすいのはどこですか?

ほおは額や鼻、あごより皮脂が少ないという結果があります。かさつく場所は人によって違うので、自分で乾燥が気になるところにクリームを少し重ねましょう。

フェイスクリームの1日1.54gはおすすめの量ですか?

おすすめの量ではありません。ヨーロッパの安全評価で、1日に何回か使った合計を多めに見積もった推定で、1回に塗る量でもありません。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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