成分辞典1分でわかる

ナイアシンアミドとビタミンCは一緒に使える?噂の正体

あるコスメオタク・2026.10.15・更新 2026.10.21・成分解説

ナイアシンアミドとビタミンCは一緒に使うと効かない、赤くなる、という噂を聞いて、両方使っていいのか迷いますよね。

結論から言うと、2つは一緒に使えます。噂のもとは、肌ではなく水の中での実験です。しかも、しみのもとのメラニンに働く段階が違うので、役割を分けて使える2つです。

一緒に使ってはいけない決まりはなく、噂は水の中での実験の話

2つを一緒に使うことを禁じる決まりはなく、噂のもとは水の中での実験です。肌に塗ったときの話ではありません。

「赤くなる」の噂のもとは、ナイアシンアミドを熱い水の中に置くと、ニコチン酸に変わるという結果です。ニコチン酸は、肌の上で出ると赤くなることがある物質です。ただ、ナイアシンアミドが変わるのは、強い酸性や強いアルカリ性、高温といった、ふつうの化粧品ではない条件です。

「効かない」の噂のもとは、2つを溶かした水が黄色くなり、結びつくという結果です。アメリカでは、この結びついたものを、飲むビタミン剤で両方のもととして使ってよいと決められています。

噂を気にして、どちらかをあきらめなくて大丈夫です。

ビタミンCはメラニンができるところ、ナイアシンアミドは渡されるところに働く

ビタミンCとナイアシンアミドは、しみができる流れの違う段階に働きます。だから、役割を分けて使えます。

紫外線を浴びると、肌の中でメラニンという色の粒が作られ、まわりの細胞に渡されてたまります。これがしみです。ビタミンCは、メラニンを作る酵素の働きをおさえて、メラニンができるのを減らします。ナイアシンアミドは、メラニンがまわりの細胞に渡されるところを遅らせます。

枠の2つの段階のうち、「できる」にビタミンC、「渡される」にナイアシンアミドが働きます。

紫外線を
浴びる
メラニンが
できる
細胞に
渡される
たまって
しみになる

ナイアシンアミドには、角層のすき間を埋めるセラミドを増やす働きも報告されています。メラニンができるところはビタミンC、渡されるところと角層のうるおいはナイアシンアミド、と役割を分けて考えるとわかりやすいです。

分けるなら、ビタミンCは朝、日焼け止めの前に

時間を分ける決まりはありませんが、分けるならビタミンCは朝、日焼け止めの前に塗ります。噂のためではなく、紫外線対策の理由です。

刺激が出やすいのは、酸性を強くしたビタミンCの製品のほうです。新しいものは1つずつ始め、赤みやヒリつきが出たら使うのをやめましょう。製品に使い方の注意があれば、そちらが優先です。

医薬部外品の効能は「シワを改善する」「しみ、そばかすを防ぐ」など、製品ごとに認められたものだけです。くわしくは成分の組み合わせの記事へ。

まとめ

迷ったら、製品の使い方の注意をまず読みましょう。

よくある質問

ナイアシンアミドとビタミンCを一緒に使うと赤くなりますか?

ふつうの化粧品の中で、ナイアシンアミドが赤みのもとになるニコチン酸に変わることはほとんどありません。変わるのは、強い酸性や強いアルカリ性、高温の条件です。それでも赤みが出たら、使うのをやめて様子を見ましょう。

2つを混ぜると、効かなくなりますか?

噂のもとは、2つを溶かした水が黄色くなり、結びつくという結果です。アメリカでは、この結びついたものを、飲むビタミン剤で両方のもととして使ってよいと決められています。一緒に使うことを禁じる決まりもありません。

ナイアシンアミドとビタミンCを一緒に使うと何がいいですか?

しみのもとのメラニンに働く段階が違うので、役割を分けて使えます。ビタミンCはメラニンができるのを減らし、ナイアシンアミドはまわりの細胞に渡されるのを遅らせます。

朝と夜で分けたほうがいいですか?

分けなければいけない決まりはありません。分けるなら、ビタミンCは朝、日焼け止めの前に塗るのがよいとされます。製品に使い方の注意があれば、そちらを優先してください。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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