この記事でわかること
- 花粉の時期も続けたいスキンケア
- 花粉の時期に肌が荒れやすい理由
- 帰宅後の落とし方と皮膚科の目安
花粉の時期に肌がかゆくなったり赤くなったりすると、いつものスキンケアを続けていいのか迷いますよね。
結論から言うと、スキンケアは全部やめずに続けます。外では花粉をつけない、帰ったら落とす、そのあと保湿する、の3つが軸です。
保湿は続け、休むのは角質ケアと新しい製品
しみたり赤くなったりしなければ、保湿は休まずに続けます。荒れた肌は、角層が水分を保つ力が落ちているからです。
休むのは、角質ケアと新しく使い始める製品、塗ってしみるものです。米国皮膚科学会も、肌が敏感なときにピーリングなどを初めて試すのは避けるよう案内しています。
全部やめたくなる気持ちはわかりますが、保湿は続けて、休むものだけ休むと考えましょう。
荒れた肌に花粉がつくと、刺激が入りやすい
花粉の時期に荒れやすいのは、荒れて守りが弱った肌に花粉がつくからです。環境省のマニュアルでも、花粉症では花粉によって皮膚が荒れることがあるとされています。
花粉は、頭や顔、手など、服から出ている部分につきやすいものです。そして春先の肌は、冬の乾きやすさがまだ残っています。荒れてバリア機能が下がった肌は、外からの刺激が入りやすくなります。アトピー性皮膚炎では、スギ花粉が悪くなるきっかけになる人もいると報告されています。
だから、花粉をつけないことと、ついた花粉を落とすことが大事になります。
帰ったら花粉を払い、泡でこすらずに洗う
帰ったら、家に入る前に服の花粉を払い、洗顔で顔の花粉を落とします。こすると、荒れた肌にさらに刺激が加わるからです。
外では、つばの広い帽子をかぶり、花粉がつきやすいウールの服を外側に着ないようにします。洗顔は泡でやさしく洗い、タオルはおさえるように使ってから保湿します。
花粉の時期は、外でつけない、帰ったら落とす、そのあと保湿する、の順に手入れします。
つけない
花粉を払う
洗う
続ける
化粧品で言えるのは「肌荒れを防ぐ」までです。赤み・はれ・かゆみが続くときは、使うのをやめて皮膚科へ行きましょう。
まとめ
- 花粉の時期も、洗う・保湿はやめずに続ける
- 休むのは角質ケアと新しい製品、しみるもの
- 荒れた肌に花粉がつくと、刺激が入りやすい
- 帰ったら花粉を払い、こすらずに洗って保湿する
- 赤み・かゆみが続くなら使うのをやめて皮膚科へ
花粉は秋にも飛ぶので、同じ手順はその時期にも使えます。
よくある質問
花粉の時期は、スキンケアをやめたほうがいいですか?
全部やめる必要はありません。しみなければ洗うことと保湿は続け、角質ケアや新しく使い始める製品は休みます。
かゆみや赤みが続くときは、どうすればいいですか?
使うのをやめて、皮膚科に相談しましょう。そのとき、何を使っていたか、何がしみたかを伝えます。
花粉で肌が荒れるのは春だけですか?
春だけではありません。ブタクサやヨモギなどの花粉は夏の終わりから秋にかけて飛ぶので、その時期も同じ手入れが使えます。
この記事で参照した情報
- 環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」(2022年3月改訂版)
- Yokozeki H, et al. Japanese Cedar Pollen as an Exacerbation Factor in Atopic Dermatitis: Results of Atopy Patch Testing and Histological Examination. Acta Derm Venereol 86(2)
- Nakamura T, et al. Season- and facial site-specific skin changes due to long-term mask wearing during the COVID-19 pandemic. Skin Res Technol 2022;28(5):749-758(PMC9349579)
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「肌荒れ」
- 日本化粧品工業会「化粧品の使用上の注意表示に関する自主基準」(2016年12月1日)
- American Academy of Dermatology. 10 ways to prevent face mask skin problems (2024年8月7日更新)
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)