使い方と選び方ルール解説

BBクリームの区分を解説!コンシーラーとの違いとは?

あるコスメオタク・2026.09.22・更新 2026.10.21・選び方ガイド

BBクリームを選ぶとき、これは下地なのか、ファンデーションなのか、コンシーラーとは何が違うのか、迷いますよね。

結論から言うと、「BBクリーム」は商品の呼び名で、決まった区分ではありません。パッケージの「種類別名称」という欄を見れば、化粧下地とファンデーションのどちらなのかがわかります。まずは、この見分け方から見ていきましょう。

BBクリームは、化粧下地かファンデーションのどちらか

パッケージの表示では、BBクリームは化粧下地かファンデーションのどちらかになります。化粧品の表示のルールである公正競争規約には種類別名称の一覧表があり、そこに「BBクリーム」「CCクリーム」という区分はないからです。

一覧表の備考では、いくつもの役割をもつ化粧品には、それぞれの用途を表す名前を書き添えてよいこと、種類別名称は一覧表の字句のとおりでなくてもよいことが決められています。そのため、BBクリームも、表示の区分としては化粧下地かファンデーションのどちらかで書かれています。

迷ったときは、商品名ではなく種類別名称の欄を見れば、その製品がどちらなのかわかります。

コンシーラーは、部分用のファンデーション

コンシーラーは、区分としてはファンデーションの仲間です。一覧表では、独立した種類別名称ではなく、「ファンデーション」の代わりに使ってよい名前として、フェースカラーと並んでいるからです。

中身も、肌の色のむらをカバーするために使う「部分用ファンデーション」です。同じように、化粧下地・メークアップベース・メークアッププライマー・プレメークアップも、ルールの上では同じものです。種類別名称は「化粧下地」で、あとの3つはその代わりに使ってよい名前です。

名前がたくさんあって迷う人は多いと思いますが、ベースメイクは化粧下地とファンデーションの2つに分かれる、と覚えておけば大丈夫です。

コンシーラーは、化粧下地とファンデーションのあいだに塗る

順番は、化粧下地 → コンシーラー → ファンデーションです。化粧下地で肌を整えたあと、ファンデーションを塗る前に、気になる部分だけをカバーするのが基本の使い方だからです。

コンシーラーは、ファンデーションの前に、気になる部分だけに塗ります。

化粧下地で
肌を整える
コンシーラーを
気になる所に
ファンデー
ションを塗る

形によって、向いている場所も違います。リキッドやクリームのコンシーラーは比較的やわらかく、目もとのくまやくすみに向いています。ペンシルやパレットのものは比較的硬く、ニキビのあとやしみ・そばかすなどの細かい部分をピンポイントでカバーするのに向いています。

やわらかいものは広い範囲、硬いものは狭い範囲、という使い分けです。

緑の下地で赤みが目立たなくなるのは、補色で打ち消し合うから

赤みに緑を重ねると、色が打ち消し合って、赤みが目立ちにくくなります。赤と緑は、混ぜると色が打ち消し合う補色の関係にあるからです。コントロールカラーは、ファンデーションだけでは整えきれない肌の色のかたよりを、この補色の関係を使って整える製品です。

補色は、2つの色を混ぜると色みのない色になる関係のことです。光を混ぜると白に、絵の具のように色材を重ねる減法混色では灰色から黒に近づきます。化粧品は色材なので、減法混色のほうです。

赤と緑のような補色を重ねると、色の鮮やかさが下がります。

赤み 緑 重なると、色みのない灰色に近づく

色ごとに見ると、グリーンやブルー系は赤みを整えて透明感を出し、パープルやピンク系は青白さを整えて血色をよく見せます。イエローやベージュ系はくま・くすみ・しみを整えて均一な肌色に、ホワイトは部分的に使うとハイライトとして顔の立体感を出せます。

赤みがなくなるのではなく、色の鮮やかさが下がって目立ちにくくなるイメージです。

カバー力は、粉の屈折率で決まる

カバー力を決めるのは、粉が光をどれだけ曲げて跳ね返すかを表す屈折率です。カバー力は専門用語で隠ぺい力と呼ばれ、顔料が光を反射し、散らし、吸収することで、下にあるものを覆い隠す力のことです。顔料の表面で跳ね返される光が多いほど、よく隠せます。

白い顔料は反射と散乱で、黒い顔料はおもに吸収で、有機顔料は吸収と散乱で隠します。代表は、屈折率の高い酸化チタンの粉末です。白さと隠す力にすぐれ、製品に色をつけたり覆い隠したりする力を与えます。なお、覆い隠すのと光でぼかすのは、別のしくみです。

しみや色むらを隠すのは肌への効能ではなく、色による見た目の効果、つまり「メーキャップ効果」として扱われます。

「SPF50+」は、50より上と言えるという意味

SPF50+は、SPFが統計的に50を超えていると言える、という意味です。「SPF51」という意味ではありません。測った値が50以上で、さらに測定のばらつきを考えても51.0以上と言えるとき(95%信頼限界の下限値が51.0以上のとき)にSPF50+と表示し、そうでなければSPF50と表示するからです。

PAも、紫外線A波を防ぐ力の値によって4段階に分かれています。+が1つ増えるごとに、必要な値が2倍になります。

PAの+は、紫外線A波を防ぐ力の値が2・4・8・16以上かで1つずつ増えます。

PA+ 2以上 PA++ 4以上 PA+++ 8以上 PA++++ 16以上 紫外線A波を防ぐ力の値

下地やBBクリームでも、SPFやPAを表示するには、日本化粧品工業連合会の基準に従って国際規格の方法で測り、紫外線を防ぐ効果を示せることが条件です。また、日やけ止め化粧品には「本品は2〜3時間ごとにつけかえてください。」という注意書きがあります。

SPF入りの下地やBBクリームも、同じ考え方で塗り直しをすると安心です。

まとめ

製品名で迷ったら、裏の種類別名称を見る。これがいちばん確実な見分け方です。

よくある質問

BBクリームは下地?ファンデーション?

製品によって、化粧下地かファンデーションのどちらかに分類されます。「BBクリーム」は商品の呼び名なので、パッケージの「種類別名称」の欄を見ればどちらかわかります。

コンシーラーはいつ塗る?

化粧下地のあと、ファンデーションの前に塗ります。やわらかいリキッドやクリーム状は目もとのくまやくすみ、硬いペンシルやパレット状はニキビのあとやしみなど細かい部分に向いています。

緑の下地で赤みが目立たなくなるのはなぜ?

赤と緑が打ち消し合う「補色」の関係を使っているからです。赤みに緑を重ねると色の鮮やかさが下がり、赤みが目立ちにくくなります。

SPF50+とSPF50は何が違う?

SPF50+は、SPFが統計的に50を超えていると言えるという意味です。「SPF51」という意味ではなく、測定の下限値が51.0に満たない場合はSPF50と表示されます。

SPF入りの下地やBBクリームも塗り直したほうがいい?

日焼け止めと同じ考え方で塗り直すのが安心です。日やけ止め化粧品には「2〜3時間ごとにつけかえてください」という注意書きがあります。

この記事で参照した情報

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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