- 成分表示の名前
- ナイアシンアミド(部外品では「ニコチン酸アミド」)
- 入っている理由
- 肌あれやシミ・ソバカスを防ぐ薬用化粧品の有効成分として
- 安全性のめやす
- 刺激は少ないほうの成分とされますが、合わない人もいるため少量から始めるのが基本とされています
この記事でわかること
- 国が認めたシワ・肌あれ・シミの効能
- シミと肌あれの原因に、どう働くのか
- 5%入りの保湿剤を塗ったときの結果
ナイアシンアミドはシミにもシワにもいいと聞くけれど、1つの成分でどうしてそんなに役割があるのか、不思議に思いますよね。
結論から言うと、ナイアシンアミドは、シミ・シワ・肌あれの原因にそれぞれ働く成分で、医薬部外品ではこの3つの効能が認められています。
医薬部外品では、シワ・肌あれ・シミの3つの効能がある
ナイアシンアミドは、医薬部外品の有効成分として3つの効能が認められた成分です。ビタミンB3の仲間で、刺激も少ないほうの成分です。
認められた効能は「シワを改善する」「肌あれ・あれ性」「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」の3つです。一般の化粧品では、この効能はうたえません。
シミにはメラニンの流れから、肌あれにはセラミドから働く
ナイアシンアミドは、シミと肌あれの原因の場所に、それぞれ働きます。
シミのもとは、紫外線を浴びて作られたメラニン=肌の色のもとになる色素です。メラニンは作られたあと、まわりの肌の細胞に渡されてたまります。ナイアシンアミドは、この渡されるところを遅らせます。
ナイアシンアミドは、枠で囲んだ「細胞に渡される」ところを遅らせます。
浴びる
ができる
渡される
しみに
肌あれは、角層のすき間を埋める細胞間脂質が減り、水分が逃げることで起きます。細胞間脂質の約50%はセラミドで、ナイアシンアミドにはこのセラミドを増やす働きが報告されています。原因の場所が違うから、1つで役割が広いのです。
5%入りを続けて塗ると、小ジワとシミが目立ちにくくなった
ナイアシンアミドがシミやシワに向くことは、塗った結果にも表れています。
ナイアシンアミド5%入りの保湿剤を続けて塗ると、小ジワやシミが目立ちにくくなったという結果があります。くわしくはナイアシンアミドのくわしい記事へ。
まとめ
- ビタミンB3の仲間で、医薬部外品では国が3つの効能を認めています
- シミには、メラニンが肌の細胞に渡されるのを遅らせ、肌あれにはセラミドから働きます
- 5%入りの保湿剤を続けて塗ると、小ジワとシミが目立ちにくくなりました
国が認めた効能を求めるなら、医薬部外品の表示を見て選びましょう。
よくある質問
ナイアシンアミドの効果は何ですか?
医薬部外品では、シワ・肌あれ・シミの3つの効能が認められています。一般の化粧品に入っているときは、この効能はうたえません。
ナイアシンアミドは何%入っていればいいですか?
何%以上でなければいけないという決まりはありません。5%入りの保湿剤を続けて塗ると、小ジワやシミが目立ちにくくなったという結果があります。
ナイアシンアミドは刺激が強いですか?
刺激は少ないほうの成分です。ただ、塗って赤みやかゆみが出た人もいるので、合わないと感じたらやめましょう。
この記事で参照した情報
- 花王 化粧品Q&A「ナイアシンアミド」
- 厚生労働省「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」(平成20年12月25日 薬食審査発第1225001号)
- Boo YC. Mechanistic Basis and Clinical Evidence for the Applications of Nicotinamide (Niacinamide) to Control Skin Aging and Pigmentation. Antioxidants 2021;10(8):1315
- Hakozaki T, et al. The effect of niacinamide on reducing cutaneous pigmentation and suppression of melanosome transfer. Br J Dermatol 2002;147(1):20-31
- Bissett DL, et al. Topical niacinamide reduces yellowing, wrinkling, red blotchiness, and hyperpigmented spots in aging facial skin. Int J Cosmet Sci 2004;26:231-238
- Navarrete-Solís J, et al. A Double-Blind, Randomized Clinical Trial of Niacinamide 4% versus Hydroquinone 4% in the Treatment of Melasma. Dermatol Res Pract 2011;2011:379173
- Cosmetic Ingredient Review. Final Report of the Safety Assessment of Niacinamide and Niacin. Int J Toxicol 2005;24(Suppl 5):1-31
- 国立健康・栄養研究所「セラミド(N-アシルスフィンゴシン)」素材情報
- ドイツ化学会 食品化学会 化粧品作業部会「Data sheets for evaluating the effectiveness of active ingredients in cosmetic products. Niacinamide (Vitamin B3)」