この記事でわかること
- レチノールが夜にすすめられる理由
- 朝に使える製品もあるということ
- 使い始め方と、使う時間に関係なく大事なこと
レチノールは夜に使うものと聞くけれど、朝に塗ったらだめなのか、迷いますよね。
結論から言うと、レチノールは夜に使うのが基本です。光で壊れやすく、肌が日差しに敏感になることがあるからです。朝に使えると書かれた製品なら、その注意書きに従えば大丈夫です。
基本は夜。朝に使える製品なら注意書きどおりに
迷ったら夜に使い、朝に使うなら製品の注意書きに従います。夜をすすめる案内と、朝の使い方を示す製品の両方があるからです。
たとえば米国皮膚科学会は、レチノールの仲間を夜だけ使うよう案内しています。肌が日差しに敏感になることがある、というのが理由です。いっぽうで、朝に使う場合は紫外線カットの化粧品を重ねるよう、使い方に書く製品もあります。
朝は必ずだめ、という決まりではありません。製品の注意書きがいちばんと覚えておきましょう。
レチノールは光に弱く、肌が日差しに敏感になることもある
夜がすすめられるのは、レチノールが光に弱い成分だからです。
レチノールは、光や熱、空気にふれると、働かない形に分解されやすい成分です。市販の化粧品のレチノールでも、熱より光のほうが分解が大きく進んだという結果があります。純粋レチノールの製品が容器や処方を工夫しているのも、この性質のためです。
日差しの強い昼より、夜のほうが光にふれにくくなります。光から守れる夜が、レチノールに向いた時間です。
夜に1日おきから始め、朝は日焼け止めを塗る
レチノールは夜に1日おきから始め、朝は日焼け止めを欠かさないようにします。使い始めは赤みや皮むけが出やすく、肌が日差しに敏感になることもあるからです。
レチノールの始め方で、どの段階でも日中の紫外線対策は続けます。
塗る
夜から
増やす
日焼け止め
夜だけ使うなら日焼け止めはいらない、と思う人も多いと思います。でも、日中の紫外線対策は毎日続けます。くわしくは日焼け止めの塗り方へ。保管はふたを閉め、直射日光と高温を避けます。
化粧品で言えるのは「乾燥による小ジワを目立たなくする」まで。効能評価試験を行った製品に限ります。赤みが続くなら使うのをやめ、皮膚科に相談しましょう。夜に少しずつ、朝は日焼け止めがレチノールの基本です。
まとめ
- レチノールは夜に使うのが基本とされている
- 理由は、光に弱いことと、肌が日差しに敏感になること
- 朝に使う製品もあり、注意書きが優先
- 始めるのは1日おきの夜から、少しずつ増やす
- 保管はふたを閉め、直射日光と高温を避ける
どの時間に使っても、日中の紫外線対策はいつも続けましょう。
よくある質問
レチノールは朝に使ってもいいですか?
製品の注意書きで朝の使用が示されていれば使えます。米国皮膚科学会は夜だけ使うよう案内しているので、迷ったら夜に使いましょう。
レチノールが夜にすすめられるのはなぜですか?
肌が日差しに敏感になることがあるためです。また、レチノールは光や空気にふれると、働かない形に分解されやすい成分です。
夜だけ使うなら、日焼け止めはいりませんか?
日焼け止めは毎日使いましょう。米国皮膚科学会は、レチノールの仲間を使うときは、日中はいつも紫外線対策をするよう案内しています。
レチノールの化粧品は、どう保管すればいいですか?
ふたをしっかり閉め、直射日光と高温を避けて保管します。レチノールは光や熱、空気にふれると分解されやすい成分です。
この記事で参照した情報
- American Academy of Dermatology. Retinoid or retinol? (2021年5月25日更新)
- SCCS Opinion on Vitamin A (Retinol, Retinyl Acetate, Retinyl Palmitate) SCCS/1639/21 Final version
- Temova Rakuša Ž, Škufca P, Kristl A, Roškar R. Retinoid stability and degradation kinetics in commercial cosmetic products. J Cosmet Dermatol(doi:10.1111/jocd.13852)
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)