肌の悩みやさしい解説

たるみ毛穴の原因をやさしく解説!しずく形になるしくみと開き毛穴との違いとは?

あるコスメオタク・2026.10.18・更新 2026.10.21・肌の悩み

頬の毛穴が縦に伸びたように見えてきて、洗顔や毛穴パックをがんばっても変わらないと、どうお手入れすればいいのか迷いますよね。

結論から言うと、たるみ毛穴は汚れではなく、年齢や紫外線で毛穴のまわりの肌の弾力が下がり、肌が下へ引っぱられて毛穴が縦に伸びた状態です。化粧品で言えるのは「肌にはりを与える」などの範囲までで、毎日できる土台は紫外線を防ぐことです。まずは、たるみ毛穴がどんな状態かから見ていきましょう。

たるみ毛穴は、頬の毛穴が縦に伸びて見える状態の呼び方

たるみ毛穴は、頬の毛穴が縦に長く伸びて、しずくのような形に見える状態の呼び方です。しずく毛穴と呼ばれることもあり、頬の縦長の毛穴は、目立つ毛穴のひとつに挙げられています。

毛穴そのものは、毛と皮脂の出口をかねたすり鉢のような形の入口です。顔の毛穴は年齢とともに総面積が増え、形も縦長になる傾向があり、たるみで皮膚が伸びることと関係すると考えられています。

まわりの支えがゆるむと、頬の毛穴は下へ引っぱられて縦に伸び、隣とつながることもあります。

弾力がある肌 毛穴は小さく、丸い 弾力が下がった肌 しずく形に伸び、つながる 頬の毛穴を上から見たところ

図のように、若いころの丸い毛穴とは形が違い、隣どうしがつながって帯のように見えることもあります。

開き毛穴・つまり毛穴・たるみ毛穴という分け方は、見た目と原因から化粧品の分野で使われてきた呼び方で、皮膚科の病名や医学の正式な分類ではありません。たるみ毛穴は、毛穴の形が変わって見える状態と考えておけば十分です。

原因は、毛穴のまわりの肌の弾力が下がること

たるみ毛穴の原因は、毛穴のまわりの肌の弾力が下がることです。毛穴をとりまく肌の支えがゆるむと、肌が下へ引っぱられて、毛穴も縦に伸びるからです。

毛穴が大きく見える主な原因には、皮脂の多さ、毛穴のまわりの弾力の低下、毛を包む袋の大きさの3つがあり、たるみ毛穴にかかわるのは弾力の低下です。肌の弾力を支えるのは、角層よりずっと下にある真皮のコラーゲンや弾性線維です。この線維は年齢とともに変わり、そこに長年の紫外線による光老化が重なります。

年齢に紫外線が重なると、毛穴のまわりの支えが弱まり、毛穴が縦に伸びていきます。

年齢と
紫外線
線維が
衰える
支えが
ゆるむ
毛穴が縦に
伸びる

実際に、真皮の弾力が低い人ほど頬のたるみが強いという結果があります。弾性線維をつくるのに欠かせないたんぱく質が、年齢と光老化で減り、毛穴のまわりでも減っていたという結果もあります。光老化の症状には、しみや深いシワとならんで頬のたるみも挙げられています。

頬にたるみ毛穴が出やすいのは、たるみが起きやすい場所と重なるからです。

年齢とともに変わるのは、毛穴の大きさより形

年齢とともに目立ってくるのは、毛穴の大きさより、縦に伸びる形の変化です。たるみは肌の支えがゆるんで起きるので、毛穴の形に表れやすいからです。

頬の毛穴を立体的に測ると、年齢が高い人ほど毛穴は大きく縦長で、50代半ばの人たちではひときわ縦長になっていたという結果があります。年齢の高い人では、隣りあう毛穴がつながる傾向も見られました。帯状毛穴と呼ばれる見え方に近い変化です。

一方で、毛穴の大きさと数は40歳ごろから横ばいになるという結果もあります。また、毛穴の入口の面積は、20代では肌のやわらかさと、40代では肌の弾力とより強く関係していたという報告があり、40〜50歳代では毛穴のまわりのコラーゲンが減るたるみによって、毛穴が目立つようになるとされています。

同じ毛穴の悩みでも、年代によって原因の比重が変わります。たるみ毛穴は、大きさより形の変化として見るのがポイントです。

開き毛穴は皮脂、つまり毛穴は角栓、たるみ毛穴は弾力の低下

3つの毛穴は、主な原因が違います。開き毛穴は皮脂、つまり毛穴は角栓、たるみ毛穴は弾力の低下です。原因が違うので、目立ちやすい場所や形も変わります。

開き毛穴は、皮脂の多い額や鼻のまわりで丸く開き、テカりやすいのが特徴です。つまり毛穴は、古い角質と皮脂でできた角栓が鼻のまわりなどにつまり、黒や白の点に見えます。たるみ毛穴は頬で縦長に見え、40代ごろから目立ちやすくなります。毛穴の悩みそのものは、皮脂の多い10〜30歳代に多いとされています。

見分け方としてよく紹介されるのが、鏡の前で頬を指で軽く上へ引き上げてみる方法です。引き上げると目立ちにくくなるならたるみ毛穴、と考える目安で、診断の方法ではありません。毛穴の開きは年代で原因が変わり、ひとつの毛穴で原因が重なることもあるので、ひとつに決めつけなくて大丈夫です。

形が縦長かどうかが、たるみ毛穴を見分けるいちばんの手がかりです。

化粧品で言えるのは「肌にはりを与える」まで

たるみ毛穴に対して化粧品で言えるのは、「肌にはりを与える」などの範囲までです。化粧品が言える効能は、国が決めた56項目に限られ、その中に毛穴やたるみという言葉はないからです。

たるみ毛穴に近い項目は、「肌にはりを与える」「肌をひきしめる」「肌のキメを整える」「皮膚の柔軟性を保つ」などです。「ひきしめる」と書かれていても、伸びた毛穴の形が戻るという意味ではありません。医薬部外品には、純粋レチノールなどの有効成分で「しわを改善する」効能が認められたものがありますが、しわの効能で、毛穴やたるみの効能ではありません。メイクでは、光をいろいろな方向に散らす粉などで「毛穴を目立たなく見せる」ことができますが、これは見た目の効果です。

たるみ毛穴は角栓が主な原因ではないので、取りすぎるケアは向きません。はがすタイプのパックは皮膚への刺激が強いので、頻繁に使うのは避けたほうがよいとされています。頬を強くこするマッサージも、肌の負担になります。

うるおいを保つ保湿と、次の紫外線対策を続けるのが、化粧品でできる範囲です。

毎日の土台は、紫外線を防ぐこと

たるみ毛穴のために毎日できることの土台は、紫外線を防ぐことです。先ほどの流れの入口にある紫外線は、光老化で真皮のコラーゲンや弾性線維を傷めるからです。

実際に、日焼け止めを毎日塗ると、手の甲の肌の老化の進み方がゆるやかになったという結果があります。日焼け止めが化粧品として言えるのは「日やけを防ぐ」までで、伸びた毛穴を元の形に戻すものではありません。

紫外線による変化をこれ以上重ねないための習慣として、毎日続けましょう。

医療機関の施術は化粧品とは別の区分で、リスクを確かめて選ぶ

毛穴やたるみへの施術は医師が行う医療の話で、化粧品とは区分が違います。毛穴が目立つ原因はひとつではないため、治療は人ごとに合わせて選ぶ必要があるとされています。

たとえば、超音波を一点に集めて熱を加えるたるみの施術は、厚生労働省の2024年6月の通知で、医師が医療機関で行うものとされ、医師以外が業として行えば医師法違反とされました。

医療機関での施術にも副作用はあります。その場で契約せず、リスクを確かめてから決めましょう。

まとめ

たるみ毛穴は、汚れではなく肌の支えの変化として見るのがポイントです。取りすぎるケアより、うるおいと紫外線対策を続けて、肌をいたわってあげてください。

よくある質問

たるみ毛穴とは何ですか?

頬で縦長・しずく形に見える毛穴の呼び方です。主な原因は、年齢や紫外線による毛穴のまわりの弾力の低下と考えられています。開き毛穴・つまり毛穴・たるみ毛穴という分け方は化粧品の分野の呼び方で、皮膚科の病名や医学の正式な分類ではありません。

たるみ毛穴の原因は何ですか?

毛穴のまわりの肌の弾力が下がることが主な原因です。真皮のコラーゲンや弾性線維は、年齢とともに変わり、紫外線による光老化でも傷みます。支えがゆるんだ肌が下へ引っぱられることで、毛穴が縦に伸びて見えると考えられています。

たるみ毛穴と開き毛穴の違いは何ですか?

主な原因が違い、開き毛穴は皮脂、たるみ毛穴は弾力の低下です。開き毛穴は額や鼻のまわりで丸く開き、たるみ毛穴は頬で縦長に見えやすいのが特徴です。頬を軽く引き上げて目立ちにくくなるかを見る方法は、あくまで目安です。

たるみ毛穴は化粧品で元に戻りますか?

化粧品で伸びた毛穴の形を戻すことはできません。化粧品で言えるのは「肌にはりを与える」「肌をひきしめる」などの範囲で、メイクの「毛穴を目立たなく見せる」は見た目の効果です。医薬部外品の「しわを改善する」も、毛穴やたるみの効能ではありません。

しずく毛穴や帯状毛穴は何歳ごろから目立ちますか?

40代ごろから目立ちやすいとされています。毛穴の目立ちや形の変化は40代をピークに大きく変わると報告されていて、50代半ばの人たちでは毛穴がひときわ縦長になっていたという結果もあります。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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