使い方と選び方やさしい解説

スキンケアの順番をやさしく解説!朝と夜で変わるところとは?

あるコスメオタク・2026.10.04・更新 2026.10.21・使い方と選び方

化粧水、美容液、乳液、日焼け止めと何本も使うと、どの順番で塗ればいいのか迷いますよね。

結論から言うと、順番はまず製品に書かれた使い方に従えば大丈夫です。書かれていなければ、さらっとした水分の多いものから、こってりした油分の多いものへ重ね、朝だけ最後に日焼け止めを塗ります。まずは、順番が何で決まるのかから見ていきましょう。

順番は、まず製品の使い方の説明に従う

スキンケアの順番のよりどころは、それぞれの製品の使い方の説明です。スキンケアを使う順番について、国や業界団体が定めた決まりはないからです。

化粧品の基準にも、化粧品を使うときの注意をまとめた案内にも、何を先に塗るかという決まりは入っていません。そのため、製品の使い方の説明に順番やタイミングが書かれていれば、それに従うのが基本です。

たとえば同じ乳液という名前でも、化粧水のあとに使うものと、洗顔のすぐあとに使うものがあります。ある製品の順番を、ほかの製品にそのまま当てはめないことが大切です。

何本かを組み合わせるときは、順番が指定されている製品に合わせて並べると迷いにくくなります。

説明がなければ、水分の多いものから油分の多いものへ

説明がないときの目安は、水分の多いさらっとしたものから、油分の多いこってりしたものへ、という順番です。あとから重ねた油が、角層の水分が逃げるのを抑えてくれるからです。

肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つでうるおいを保っています。それでも、肌からは角層を通って水分が少しずつ蒸発しています。

油性の成分には、この蒸発を抑える働きがあります。ワセリンのような油は、それ自体に水を蓄える力はありません。肌の上をおおうことで角層に水分をとどめ、角層の水分量を長く保ちます。油でうるおいを保ち、肌をやわらかくする働きはエモリエントと呼ばれます。

あとから重ねた油が肌をおおい、角層の水分が蒸発するのを抑えます。

水分だけ 水分が蒸発していく 油を重ねる 膜で水分をとどめる 油の膜 角層 表皮 真皮

先に水分を与え、あとから油を重ねる順番は、この性質に沿った流れです。化粧水、美容液、乳液、クリームの順がこれにあたります。ただし、実際の乳液やクリームは水と油の両方を混ぜ合わせた形のものが多く、順番を変えれば成分が深く届くというものではありません。化粧品が働くのは角層までです。

迷ったら、さらっとしたものが先、こってりしたものがあとと覚えておけば大丈夫です。

美容液やパックは、化粧水のあと乳液の前が多い

美容液やパックが加わると、どこに入れるか迷う人は多いと思います。美容液やパックは、化粧水のあと、乳液の前に入れる説明がよく見られます。水分の多いものから油分の多いものへ、という考え方の中に入れると、この位置になるからです。

よく見られるのは、洗顔のあと最初に化粧水を使い、乳液やクリームはそのあとに使う流れです。クリームは乳液のあと、最後のほうに使います。

一方で、洗顔のすぐあとに乳液を使い、そのあとに化粧水、美容液かクリームと続ける製品もあります。この使い方では、乳液は肌をやわらかくする役目、化粧水は肌を整える役目と位置づけられています。どちらが正しいということではなく、製品ごとに想定している順番が違うのです。

美容液やパックの位置は製品ごとの違いが大きいので、手持ちの製品の説明を先に確かめておきましょう。

朝は、最後に日焼け止めを塗ってから外に出る

朝のスキンケアが夜と違うのは、最後に日焼け止めを加えるところです。日焼け止めは、外に出る前に肌をおおっておくものだからです。

夜は乳液やクリームで終わり、朝だけ最後に日焼け止めを足します。

洗顔の
あと
化粧水
美容液
乳液
クリーム
日焼け
止め

スキンケアの流れの中では、乳液やクリームのあと、朝だけ最後に日焼け止めを使う説明があります。十分な量をむらなくのばし、2〜3時間おきを目安に、状況を見て塗り直すことがすすめられています。量や塗り直しのくわしい目安は、日焼け止めの塗り方で解説しています。

夜は日焼け止めを使わないので、夜の流れは乳液やクリームで終わりです。

AHAやレチノールは、紫外線との関係で夜に回す

AHAやレチノールを夜に回すのは、どちらも紫外線との関係に気をつけたい成分だからです。

AHAは、肌を日光に敏感にし、日焼けしやすくすることがある成分です。アメリカの食品医薬品局は、AHAを含む化粧品に、使っている間とやめてから1週間は日焼け止めを使い、服で肌をおおい、日光に当たるのを控えるよう伝える注意表示をすすめています。日本の基準ではありませんが、AHAを夜に回す理由のひとつです。

レチノールやパルミチン酸レチノールのようなレチノール類は、紫外線を浴びると分解しやすい成分です。医薬品では、レチノールの仲間の薬のうち、トレチノインはアメリカで1日1回夜に、ニキビの塗り薬のアダパレンは日本で1日1回洗顔後、就寝前に使うよう指示されています。

ただし、化粧品のレチノールを夜に使うよう定めた公的な決まりはありません。医薬品の使い方を化粧品にそのまま当てはめることはできず、夜に回すのは、光で分解しやすい性質や紫外線への注意を考えた使い方です。製品に使う時間が書かれていればそれに従い、ほかの成分と重ねるときの注意は成分の組み合わせで確かめましょう。

紫外線と相性のよくない成分は夜、朝は日焼け止め、と分けて考えるとわかりやすいです。

次を塗るまでの時間は、製品の説明に合わせる

化粧水のあと何分待ってから乳液を塗ればいいのか、気になりますよね。待ち時間は、時間を空けるよう書かれた製品があれば、その説明に合わせれば十分です。待ち時間について、公的な目安はないからです。

決まった分数にこだわるより、製品の説明を確かめることを優先しましょう。

まとめ

手持ちの製品の説明を一度読み直しておくと、朝も夜も迷わずに重ねられます。

よくある質問

スキンケアの順番に決まりはありますか?

国や業界団体が定めた決まりはありません。製品の使い方の説明に順番が書かれていれば、それに従うのが基本です。

化粧水と乳液はどちらが先ですか?

洗顔のあとに化粧水、そのあとに乳液という流れがよく見られます。ただし洗顔のすぐあとに乳液を使う製品もあるので、製品の説明に合わせます。

美容液やパックはいつ使いますか?

化粧水のあと、乳液の前に使う説明がよく見られます。位置は製品ごとの違いが大きいので、手持ちの製品の説明を先に確かめます。

朝と夜のスキンケアは何が違いますか?

朝は最後に日焼け止めを塗るところが違います。日焼け止めは外に出る前に塗り、2〜3時間おきを目安に塗り直します。

レチノールは夜に使ったほうがいいですか?

化粧品のレチノールを夜に使うよう定めた公的な決まりはありません。ただ、レチノール類は紫外線で分解しやすく、医薬品のレチノールの仲間は夜や就寝前に使うよう指示されています。

この記事が入っているテーマ別まとめ

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

ひとことメモ:仕上がりや使用感には個人差があります。記載内容はブランドが公表している情報、および実際に使用した際の内容に基づくものです。

自分の肌タイプに合う成分は?7つの質問で、肌の傾向と合う成分・製品の解説がわかります1分チェック → ← トップページに戻る