この記事でわかること
- 化粧水の量の目安が製品ごとに違う理由と、量の決め方
- 手とコットンで勧め方が分かれるわけ
- こすらずになじませる手順と、パッティング・重ねづけのコツ
化粧水って、1回にどれくらいの量を、手とコットンのどちらでつければいいのか迷いますよね。
結論から言うと、使っている化粧水の説明に書かれた量とつけ方に合わせ、こすらずになじませれば大丈夫です。量の目安は製品によって500円硬貨大から約3mLまで幅があり、手とコットンのどちらを勧めるかも製品で違います。それでも「こすらない」ことは、どの説明にも共通しています。順番に見ていきましょう。
化粧水の量は、製品に書かれた目安に合わせればいい
化粧水の量は、使っている製品の説明に書かれた目安に合わせるのがいちばん確かです。化粧水の1回の量を一つに決めた国や学会の基準はなく、目安は製品ごとに違うからです。
たとえば、製品に書かれた目安には、こんな表し方があります。
- 硬貨の大きさで示すもの:500円硬貨大くらい、500円硬貨大よりやや大きめ
- 回数で示すもの:手のひらに3〜4振り、ポンプで3〜4プッシュ
- 量で示すもの:直径3cmくらいの約1.5mLを2回、合わせて約3mL
全体に2プッシュをなじませたあと、乾燥が気になる部分にもう1プッシュ足す製品もあります。化粧品の容器や箱、中の説明書には、その製品の使い方や注意が書かれています。使い方を間違えると本来の働きが期待できないだけでなく、肌トラブルの原因になることもあるとされています。
量に迷ったら、まず手元の化粧水の説明書を読むことが、スキンケアの量を決める出発点です。
手とコットンは、製品の説明と使い心地で選んでいい
手とコットン、どちらが正しいのか気になる人は多いと思います。どちらにも勧められる理由があるので、製品の説明と自分の使い心地で選んでかまいません。製品によって、勧めるつけ方が分かれているからです。
コットンを勧める説明では、顔の凹凸にもムラなく均一につけやすいことや、化粧水が手に吸われないことが理由に挙げられています。手を勧める説明では、感触を確かめながらつけられることや、手の温かみでなじみを感じやすいことが挙げられています。コットンを基本にしながら、商品によっては手を勧めるので、その商品の説明に沿うよう案内している例もあります。
手でもコットンでも、説明に書かれたつけ方に沿えば十分です。
つける手順は、とる・広げる・押さえる・重ねるの4つ
化粧水は、目安の量をとり、顔に広げ、両手で押さえ、乾燥する部分に重ねる、の4つの手順でつけます。どの手順も、肌が動かない程度の軽い力で行うのがポイントです。
手でもコットンでも、広げたあとは両手で押さえて仕上げます。
手にとる
広げる
押さえる
重ねる
手でつけるときは、まず清潔な手のひらに目安の量をとります。次に、指をやわらかく曲げて顔の形に沿わせ、指の腹や手のひらが肌にやさしく密着するようにして、肌が動かない程度の軽い力で広げます。顔全体に広げたら、両手で包むように肌を押さえてなじませます。乾燥が気になる頬などには、もう一度同じくらいの量をとるか、指の腹に少しとって重ねます。
コットンを使うときは、コットンが十分ぬれるくらいの量を含ませるのが目安です。量が少ないと肌をこすりやすいので、目安より少し多めを勧める説明もあります。繊維の流れに逆らって動かすと毛羽立つことがあるため、繊維の流れに沿って動かし、最後は手でつけるときと同じように両手で押さえて仕上げます。
手でもコットンでも、最後は両手で押さえて仕上げると覚えておきましょう。
いちばん大事なのは、こすらないこと
手でもコットンでも、こすったり、力を入れてすりこんだりしないことが、どの製品の説明にも共通しています。摩擦は、肌のいちばん外側の角層の守りを弱めることがあるからです。
こすれやすいのは、手にとる量が少ないときや、コットンに含ませる量が少ないときです。量が足りないと、化粧水を広げようとして肌の上で手やコットンを動かしてしまいます。
目安の量を守ると、こすりやすくなる流れの入り口を減らせます。
少ない
こすりやすい
弱まる
摩擦は、表皮の細胞や色をつくる細胞、真皮の細胞、毛穴のまわりなど、皮膚のさまざまな部分に影響しうるとされます。摩擦は、自分で減らせる肌の悪化の原因の一つとも考えられています。ブタの皮膚では、こするとバリアが弱まりやすくなったという結果もあります。
だからこそ、目安の量を守って、こすらずになじませることが大切です。
パッティングは軽く、重ねづけは乾燥する部分にだけ
パッティングをするなら軽くたたく程度で十分で、重ねづけは乾燥が気になる部分にだけ足します。強くたたくのは控えるよう書かれた説明もあり、重ねづけも多くの製品で「気になる部分に足す」形で書かれているからです。
手のひらにとった化粧水を、人差し指と中指、薬指の腹で顔をやさしくたたくようにつける方法は、敏感肌向けのつけ方として紹介されています。両手で押さえるだけで仕上げる説明も多いので、たたかなくてもかまいません。
重ねづけは、顔全体につけたあと、乾燥が気になる部分にだけ足す形です。乾燥が進んでいると目安の量では足りないこともあるため、必要に応じて重ねるよう書かれた説明もあります。つっぱりが気になる部分に少し足す、くらいに考えるとよいでしょう。
化粧水のあとは、乳液やクリームを使うのが基本の順番です。パッティングは軽く、重ねづけは気になる部分にだけ、と覚えておきましょう。
まとめ
- 化粧水の量の目安は製品ごとに違い、500円硬貨大から約3mLまで幅があります
- まずは、使っている化粧水の説明に書かれた量とつけ方に合わせます
- 手とコットンは製品によって勧め方が分かれるので、説明と使い心地で選んでかまいません
- どちらでも、こすらず、肌が動かない程度の軽い力でなじませ、最後は両手で押さえます
- パッティングは軽く、重ねづけは乾燥が気になる部分に少し足す形が一般的です
化粧水のつけ方に、誰にでも当てはまる正解の量はありません。手元の化粧水の説明を一度読み直して、その量をこすらずになじませるところから始めてみてください。
よくある質問
化粧水は1回にどれくらい使えばいいですか?
まずは使っている化粧水の説明に書かれた量に合わせます。製品に書かれた目安は500円硬貨大から約3mLまで幅があり、1回の量を一つに決めた国や学会の基準はありません。
化粧水は手とコットンのどちらでつけるのがいいですか?
どちらでもかまいません。コットンはムラなくつけやすく、手は感触を確かめながらつけられるなど、それぞれに勧められる理由があります。製品の説明と自分の使い心地で選びましょう。
コットンで化粧水をつけるときの注意は何ですか?
コットンが十分ぬれるくらいの量を含ませることです。量が少ないと肌をこすりやすく、繊維の流れに逆らって動かすと毛羽立つことがあります。
化粧水のパッティングはしたほうがいいですか?
しなくてもかまいません。するなら軽くたたく程度にし、強くたたくのは控えましょう。両手で押さえて仕上げるだけでも十分です。
化粧水の重ねづけはどうすればいいですか?
顔全体につけたあと、乾燥が気になる部分に少し足す形が一般的です。乾燥が進んでいて目安の量では足りないときに、必要に応じて重ねましょう。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品工業会「化粧品の使用説明書について」
- 日本化粧品工業会「基本編」
- 資生堂 Beauty Journey「化粧水のつけ方徹底解説!」(2018年2月7日)
- SHISEIDO「化粧水は手のひらとコットン、どっちでつけるべき?」
- コーセー よくあるご質問「化粧水は、手でつけるよりもコットンを使ったほうがよいのでしょうか。」
- コーセー KOSE Beauty eternA「化粧水の正しい使い方をおさらい!」
- 花王 スキンケアナビ「上手な保湿ケア」
- 花王 キュレル 潤浸保湿 化粧水 Ⅲとてもしっとり 商品ページ
- KANEBO スキン ハーモナイザー 商品ページ
- ポーラ B.A ローション イマース 商品ページ
- Hsieh CY, Tsai TF. Friction-aggravated skin disorders—A review of mechanism and related diseases. Dermatitis 2023;34(4):287-296
- Kikuchi K, Shigeta S, Numayama-Tsuruta K, Ishikawa T. Vulnerability of the skin barrier to mechanical rubbing. Int J Pharm 2020;587:119708
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