肌の基礎知識やさしい解説

赤ちゃんの肌をやさしく解説!大人の肌との3つの違いとは?

あるコスメオタク・2026.09.22・更新 2026.10.22・肌の基礎知識

ぷるぷるに見える赤ちゃんの肌ですが、大人の肌とくらべて、つくりがどう違うのか気になりますよね。

結論から言うと、赤ちゃんの肌は大人より表皮がうすく、皮脂の量が月齢で大きく変わり、表面のpHも中性に近いところから始まります。うすさ・皮脂・pHの3つが、大人の肌との大きな違いです。生まれたあと、肌は少しずつ大人のしくみに近づいていきます。まずは、うすさの違いから見ていきましょう。

赤ちゃんの表皮は、大人より約20%うすい

赤ちゃんの表皮は、大人より約20%うすくできています。表皮(肌のいちばん外側の層)の厚さは、大人で平均約0.2mmです。表皮と真皮(表皮の下にある、肌の土台の層)を合わせた皮膚全体も、一般に幼児より大人のほうが厚くなっています。

赤ちゃんの表皮は、大人より約20%うすい。

大人 赤ちゃん 表皮 平均約0.2mm 表皮 約20%うすい 真皮 真皮

体重に対する肌の面積の割合も、赤ちゃんは大人の約3倍です。体の小ささのわりに、外の世界と接する肌が広いのです。赤ちゃんの肌は、うすく、体のわりに面積の広い肌だといえます。

生まれたときの肌は、胎脂という脂でおおわれている

生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、胎脂(おなかの中で肌をおおっていた白っぽい脂)でおおわれています。胎脂は、おなかの中にいるあいだ、肌を守るためにできているものです。

胎脂は、おなかの中で羊水や酵素から肌を守り、菌を抑える性質をもっています。生まれたあとも、肌から逃げる水分を少なく保ち、肌の表面のpHを下げ、脂と水分を補う働きがあります。

また、おなかの中の赤ちゃんの肌には菌がいなく、生まれるときや、生まれて数分のうちに常在菌(ふだんから肌にすむ菌)がつき始めます。生まれた瞬間から、肌は外の世界に合わせて変わり始めるのです。

皮脂は生後すぐに多く、生後3か月ごろにはほとんど出なくなる

赤ちゃんの皮脂の量は、生まれてから数か月で大きく変わります。皮脂腺(皮脂をつくる小さな袋)は男性ホルモンの仲間であるアンドロゲンの影響を強く受け、生まれてすぐと思春期に皮脂が多く出るからです。

皮脂の量は、生後3か月ほどで大きく変わります。

生まれて
すぐ出る
1週間で
最も多い
1か月で
減り始める
3か月で
ほぼ止まる

その後は、思春期にまた増えるまで、乳幼児の皮脂は大人よりずっと少ない状態が続きます。赤ちゃんの皮脂は、生後3か月を境に大きく少なくなると覚えておきましょう。

肌の表面のpHは、中性に近いところから弱酸性へ近づいていく

生まれたばかりの赤ちゃんの肌の表面は、中性に近いpHです。大人の肌の表面はpH5〜7の弱酸性ですが、赤ちゃんの肌は生まれたあと、時間をかけて酸性に近づいていきます。

生まれたときの肌のpHは約6.34〜7.5で、中性か、わずかにアルカリ性です。その後少しずつ下がり、pH5.5ほどの酸性になります。この変化は、生後2週間から1年ほどのあいだに落ち着くとされています。

天然保湿因子(角層の細胞の中で水を抱える成分)の量も、生後1年までのあいだに少しずつ増えていきます。赤ちゃんの肌は、大人の角層のしくみを、生まれてから整えていく途中にあります。

汗腺は生まれたときにでき上がり、背中には熱をつくる脂肪がある

汗を出すエクリン汗腺は、生まれたときにはもうでき上がっています。ただし、手のひら、足の裏、前腕の汗の出方が大人と同じになるのは、1歳ごろです。

皮膚のいちばん下にある皮下脂肪も、新生児のころと思春期に発達して厚くなる傾向があります。胎児や新生児の背中には、脂肪のつぶをたくさんもつ褐色脂肪組織(熱をつくる働きをもつ脂肪)があり、さかんに熱をつくっています。

赤ちゃんの肌は、汗や熱にかかわるしくみも、大人とは少し違うのです。

赤ちゃんの肌で起きている変化は、大人の肌のしくみを知るとよくわかります。pHや天然保湿因子が整っていく角層のつくりは角層の記事、皮脂がつくられるしくみと肌が弱酸性になる理由は皮脂とpHの記事で解説しています。

生まれた直後からすみはじめる菌については、常在菌の記事で読めます。赤ちゃんの肌は、大人の肌のしくみができ上がっていく途中の姿です。

まとめ

赤ちゃんの肌は、うすさ・皮脂・pHの3つで大人と違い、生まれてから少しずつ大人のしくみに近づいていきます。その変化の途中にあるのが、赤ちゃんの肌です。

よくある質問

赤ちゃんの肌は大人と何が違う?

表皮が大人より約20%うすく、体重に対する肌の面積は大人の約3倍です。皮脂の量や表面のpHも、生まれてから大きく変わります。

赤ちゃんの皮脂はいつ減る?

生後1か月をすぎると減り始め、生後3か月ごろにはほとんど出なくなります。いちばん多いのは生後1週間ごろです。

生まれたときの肌についている白い脂は何?

胎脂です。おなかの中で羊水などから肌を守り、生まれたあとも水分が逃げるのを少なくし、表面のpHを下げる働きがあります。

赤ちゃんの肌も弱酸性?

生まれたときは中性に近く、pHは約6.34〜7.5です。その後少しずつ下がり、生後2週間から1年ほどのあいだにpH5.5ほどの酸性に落ち着きます。

赤ちゃんにも汗腺はある?

あります。エクリン汗腺は生まれたときにでき上がっていて、手のひらや足の裏などの汗の出方は1歳ごろに大人と同じになります。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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