肌の基礎知識やさしい解説

皮膚の構造をやさしく解説!3つの層と毛穴の位置とは?

あるコスメオタク・2026.09.19・更新 2026.10.22・肌の基礎知識

角層、真皮、皮脂腺、基底膜。肌の話には名前がたくさん出てきて、それぞれどこにあって、どうつながっているのか、わかりにくいと思いますよね。

結論から言うと、皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織の3つの層でできていて、そこに毛包(毛の通り道)や皮脂腺、汗腺、血管、神経が組みこまれています。「毛穴」は、その毛包の出口です。まずは、全体の地図から見ていきましょう。

皮膚は3つの層でできていて、厚さは平均約2ミリ

皮膚は、外側から表皮・真皮・皮下組織の3つの層が重なってできています。層をまたいで、毛包、皮脂腺、汗腺、血管、神経が埋まっています。

皮膚の3つの層と、組みこまれた器官です。

表皮 真皮 皮下組織 1 2 3 4 5 6 7 8 9
  1. 1皮脂膜 皮脂と汗が混ざった、表面の膜
  2. 2角層 表皮のいちばん上。0.01〜0.02ミリ
  3. 3基底膜 表皮と真皮をつなぐ薄い膜
  4. 4毛包と毛 毛の通り道。出口が「毛穴」
  5. 5皮脂腺 毛包に開き、皮脂を出す
  6. 6立毛筋 鳥肌が立つときに働く筋肉
  7. 7汗腺 体温を調節するエクリン汗腺
  8. 8血管 栄養や酸素を運ぶ。表皮にはない
  9. 9神経 真皮の上部に多く集まる

皮膚の厚さは成人の平均で約2ミリ、面積は約1.6平方メートルで、畳1枚分ほどです。皮下組織を含めた重さは体重の約16%になり、人体でいちばん重い臓器です。

皮膚のおもな働きは、体の水分が失われるのを防ぐこと、体温の調節、微生物や物理的・化学的な刺激から体を守ること、感覚を受け取ることです。この働きを、3つの層と、そこに組みこまれた器官が分担しています。

表皮は約0.2ミリの4層で、細胞の95%がケラチノサイト

いちばん外側の表皮は、厚さ平均約0.2ミリで、4つの層でできています。表皮をつくる細胞の95%はケラチノサイト(角化細胞。表皮の主役の細胞)で、この細胞が下から上へ入れ替わり続けているからです。

層は真皮に接する側から、1層の基底層、5〜10層の有棘層、2〜3層の顆粒層、いちばん外側の角層の順に並びます。ケラチノサイトは基底層で生まれ、押し上げられながら形を変え、最後は角層になってはがれ落ちます。くわしくは表皮の4層の記事で解説しています。

表皮の細胞は約45日で入れ替わります。

基底層で
生まれる
押し上げ
られる
角層に
なる
はがれ
落ちる

いちばん外側の角層は、厚さ10〜20マイクロメートル、ミリにすると0.01〜0.02ミリしかありません。それでも、体の水分を逃がさず、外からの刺激を防ぐ、皮膚と外の世界の境目です。

残りの5%は、メラノサイト(色素細胞。メラニンをつくる)、ランゲルハンス細胞(免疫に関わる細胞)、メルケル細胞(触れた感覚に関わる細胞)です。また、表皮には血管がなく、栄養は真皮からもらっています。

基底膜は、表皮と真皮をつなぐ薄い膜

表皮と真皮のあいだには、基底膜という薄い膜があり、上下をしっかり結びつけています。図では、波打つ赤い線の部分です。

基底膜の中心になる基底板は、厚さ60〜80ナノメートルという、とても薄い膜です。Ⅳ型コラーゲンやラミニンなどのタンパク質でできていて、上の基底層の細胞とは、細胞を膜につなぎとめる装置で結合しています。下では、係留線維(基底板と真皮をつなぐ細い線維)が、基底板と真皮のコラーゲンを強く結びつけています。

基底膜は、表皮と真皮の働きを分けながら、そのあいだのやりとりも調整しています。単なる仕切りではなく、上下をつなぎ、支える膜なのです。

真皮は、コラーゲン線維がつくる丈夫な土台

表皮の下の真皮は、コラーゲン線維を中心にした、皮膚の弾力と強さを支える土台です。厚さは表皮の約15〜40倍あり、皮膚の厚さの大部分を占めています。

真皮の主役は線維です。コラーゲン線維(膠原線維)は真皮の乾燥重量の約70%を占め、そのあいだを、のび縮みするエラスチン線維(弾性線維)が走っています。線維のすき間は、ヒアルロン酸などの基質(線維のあいだを満たすゲル状の成分)で満たされ、これらを線維芽細胞(真皮で線維をつくる細胞)がつくっています。

上部の乳頭層は、線維がまばらで、毛細血管や神経の末端が多い部分です。下部の網状層は真皮の大部分を占め、線維がぎっしり詰まっています。真皮の血管は皮膚に栄養を運び、暑いときは広がって熱を逃がし、寒いときは縮んで熱を保ちます。真皮は、皮膚を支え、栄養を届ける層です。くわしくは表皮と真皮の記事で解説しています。

皮下組織は、脂肪でできたクッション

いちばん下の皮下組織は、おもに脂肪組織でできていて、体を守るクッションの役目をしています。脂肪は脂肪細胞にたくわえられ、線維でつなぎとめられています。

役割は、外からの衝撃をやわらげること、外の暑さや寒さから体を守る断熱、エネルギーをたくわえることの3つです。厚さは場所によって大きく違い、まぶたではとても薄く、おなかやおしりでは5〜10センチに達する人もいます。

皮下組織は、衝撃と温度から体を守り、エネルギーをたくわえる層です。

毛穴は毛包の出口で、皮脂は毛穴から出てくる

「毛穴」として見えているのは、毛の通り道である毛包の出口です。皮脂を出す皮脂腺が毛包に開いているので、皮脂は毛穴から出てきます。

毛包は毛根を包む組織で、表皮がくぼんで、真皮の深いところにある毛球の底まで続いています。毛包には鳥肌が立つときに働く立毛筋が付き、その上に皮脂腺が開いています。皮脂腺はふつう1平方センチに100個以下ですが、多い部位では400〜900個になり、手のひらと足の裏にはありません。

汗腺は2種類あります。エクリン汗腺はほぼ全身にあり、日本人では約230万個です。汗の出口は皮膚の表面に開いていて、汗で体温を調節します。アポクリン汗腺はわきの下や乳輪などに限られ、毛包の上部に開いていて、思春期に発達して汗を出しはじめます。

皮脂と汗が表面で混ざると、皮膚をおおう皮脂膜になります。皮脂は毛穴から、エクリン汗腺の汗は皮膚の表面にある汗の出口から出てくる、と覚えておきましょう。

まとめ

肌の話を読むとき、この断面図を頭の片隅に置いておくと、「今どの層の話をしているのか」を見失わずにすみます。

よくある質問

皮膚は何層でできている?

外側から表皮・真皮・皮下組織の3層です。そこに毛包や皮脂腺、汗腺、血管、神経が組みこまれています。

毛穴とは何?

毛の通り道である毛包の出口です。皮脂腺は毛包に開いているので、皮脂は毛穴から出てきます。

汗腺は何種類ある?

エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類です。エクリン汗腺はほぼ全身にあって体温調節を担い、アポクリン汗腺はわきの下などに限られ、毛包に開いています。

皮膚の厚さはどれくらい?

成人の平均で約2ミリです。いちばん外側の表皮は平均約0.2ミリ、その最上部の角層は0.01〜0.02ミリです。

皮膚の面積と重さはどれくらい?

成人で面積は約1.6平方メートル、畳1枚分ほどです。皮下組織を含めた重さは体重の約16%で、人体でいちばん重い臓器です。

この記事が入っているテーマ別まとめ

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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